木下郁の発言 (法務委員会)
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○木下委員 関連してちよつと伺つておきたいと思います。これはこの間外務大臣にも伺つたのですが、国連の軍隊ということについては長い間戦力論争が繰返されて、国民はもうあいてしまつておると思う。ああいう普通の常識とかけ離れた解釈が出て来ているが、これから先太平洋の同盟というようなものも、地域集団保障という意味で出て来やしないかとも考えられる。そういうときに、欧州の諸国では一次大戦から連合していくさをするという経験を持つているが、日本が将来、そんなことはないと思いますけれども、やはり国連の軍隊という名前で、言いかえれば今日本に実質的にある、戦力を持つているとかいないとかいうことを問題にしていない寅隊が一緒に出かけて行つて、さあそれが憲法違反じやないかという議論が起つた場合に、それは日本の軍隊じやないのだ、国連の軍隊であるという解釈が出て来やしないか、これはまつたくの杞憂でもないのじやないかという感じがするわけです。こういう法律の見出しに、国際連合の軍隊の地位に関してという、法律的にもこれを一つのまとまつたものかのようにして取扱つて来ておりますが、これにはイギリスの軍隊その他の国の軍隊がある。それを一つのまとまつた別なものとしている。その軍隊の最高の命令権が、いわゆる統帥権といいますか、それが国際連合軍の総大将、総司令官にあるからそういう性格を持つので、その構成分子である各国の軍隊は、その国の軍隊という考え方の中には入らぬのである。一段上に上つたか下つたかわかりませんが、違う種類のものになつたのだというような解釈が、こういう法律の表題が出たから自然と起つて来はしないかという感じがするわけであります。それでこの法律なんかで、日本に駐留する国連軍の軍隊といつておるのは、この刑罰法規の、あるいは裁判の目的になる人は、実質的にはその個人々々の兵隊の所属しておる国の軍隊の軍人だという意味か、それとももうそういう点は離れて、国連軍の所属の軍隊の構成員である兵隊個人かというような意味について、新しい事柄でありますから、まだあまりはつきりした、こうだという確固たる点はでき上つていないかもしれないと思いますけれども、国連軍の軍隊といえば連合軍の総司令官に指揮される部隊だといつて、別なもののように考えての取扱いですか。それともやはり国連軍の軍隊であるけれども、その軍隊の構成員である兵隊が持つておる国籍の軍隊に所属するものだというのか。そこをどういう比重で見ておるか。その点をひとつ伺つておきたいと思うわけであります。