田畑金光の発言 (内閣委員会)

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○田畑金光君 私は先ほどの質問の中で医官を持ち出しましたが、医官について責任をとらせるとか、処分をするとかいうふうに受け取られたら、非常な誤解でありまして、軍隊組織の中における医官とか経理官、あるいは技術官等々の地位と任務というものがどうであるかということは、私も十分承知しているわけであります。ただ私はやはり新しい今後の自衛隊というものが、逆コースの昔の古き軍隊に戻る今の情勢としてはそういう危険性があるわけです。特にいかなる環境であれ、いかなる職場であれ、団体においても人命を尊重するということが基本的な立場であるといたしますならば、このような演習等において当然医官の医学的な見地、見解、あるいは要請等というものが十分取り入れられ、尊重されるような、そういう内容であり機構でなければならない、また運用でなければならぬ、こういうふうに考えているわけです。そういう面に各段の私は留意をお願いしたい。
 特にまた私は関連してお尋ねしたいことは、この問題はなるほど行政処分としては先ほど発表されたような処分が行われましたが、業務上の過失罪を構成するかしないか、こういう問題が残されようと思っておるわけです。この処分発表の直後の小滝長官の談話として、新聞で拝見いたしましたがこういうことを言っておられます。「事件の処分についていろいろ意見が寄せられていたが、防衛庁としてはこれまでの調査の結果では業務上の過失とは思わない。ただこうした点についてはすでに検察庁に資料を提供してあるので、今後検察庁で検討されることになるだろう。」こういうように割り切って発表されておるわけであります。
 ところがもう一つの新聞等によりますと、警備隊の方では捜査の資料を整えて地検に一切送った、こういうようなことが出ておるわけであります。このことが要するに業務上の過失致死罪を構成するかしないかという、また一般刑法上の観点から究明する必要があってこういう措置をとられたと思うわけでありますが、長官の談話の内容と警備隊が送検した事実というものとにはいささか食い違いがあるように考えておりますが、送検されたという事実を考えましたときに、問題のいかんによっては一般刑法上の業務上の過失致死罪を構成すると考えますが、この点についての見解を承わっておきたいと思います。

発言情報

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発言者: 田畑金光

speaker_id: 24201

日付: 1957-03-15

院: 参議院

会議名: 内閣委員会