増原恵吉の発言 (内閣委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○政府委員(増原恵吉君) 非常に大切な点で御質問をいただきました。私ども最初に警察予備隊で発足いたしましたときに、旧軍隊における一つのよくない点としまして、やはり私的制裁、気合いを入れるという問題を最も重点として取り上げました。最初警察予備隊で発足しました七万五千の際に、その点は当時の総監でありました林総監以下部隊としての指揮に当ります全体の者も、その点を最も平素のしつけの問題としては重点に取り上げまして、絶対に部隊内でいわゆる私的制裁、気合いを入れるということをやってはならないということをかたく具体的に取り上げまして、自後努力をいたしたわけでございます。私自身もその点は折に触れて具体的に十分に目をみはったつもりでございます。当時私どもいろいろなソースからそうした情報を取って事態の推移を見ておりましたが、私どもの観察をしました限りにおいて、警察予備隊出発以来の実情として、いわゆる私的制裁としての気合いを入れるということはまずないという状態を、私どもは観察をいたしまして、これは自衛隊の出発としては私は非常にいいことであり、ぜひこれを続けていかなければならぬということを信じたわけでございます。ただこのたびの非常に不幸な事件を契機として、私どももその後だんだん部隊が大きくなり、現地統轄方面の整備につれまして、そういう日常の問題から少しく、うとくなつたようなうらみがあったわけでございまするが、今回の事件を契機として、残念ながら若干そういう気配が再び出かかっているのではないかという心配は十分にいたしております。しかしこの点は先ほど長官も申されましたように、私どもとしては絶対に自衛隊内に出してはならないことであると深く信じますので、これは単に一片の訓示をするということではならぬことは仰せの通り、十分日常のしつけと訓練を通しまして、そういうものを部隊内から根絶をしていきたいというふうにかたく考えるわけでございます。