秋山長造の発言 (内閣委員会)
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○秋山長造君 今たまたま承知した事件なんですが、この末松士長が大きなことを言うとのされるぞと、こう言ったというのですが、こののすということもやっぱり旧軍隊の言葉なんですよ。まあ気合いを入れるとかのすとか、幾らでもありますが、私わずらわしいからもう言いませんが、相当これに類することがあっちこっちであると思うのです。これはほんとうに今のうちにこういう根を徹底的に切っておかなかったら、手がつけられないことに私はなってくると思う。手がつけられないことになった後に、どんなに国会で皆さんとの間にこの論争をやってみても、また長官や次長がどんなにやかましい訓示をされても、これはとても及ばぬ事態になるのじゃないかと思うのです。この点は増原の次長、自衛隊育ての親という立場ですが、増原次長はどういうようにお考えになっておるのか。この事件そのものについてどうお考えになって、どういう処理をされたのかお伺いしたい。同時に、全般的な問題としてこれをどういうように再検討していかれようとするのかということ。
それから先ほど、そういうことのないように教育をやっていきたいということですが、こういうことが高じていきますと、しまいには一ぺんや二へんなぐられると腹が立つけれども、朝から晩までなぐられると、もう不感症になってしまって、少々なぐられても何ともないくらいで、ああ夕立が来たということくらいであきらめてしまう。そういうことを繰り返しているうちにだんだんばかになっておらにゃ勤まらぬ、こういうようなことになる。そうしていわゆる人間性というものはすかり抜けてしまった特殊な世帯という意味で、真空地帯というようなことに私はなってくるものだろうと思う。だから今日の自衛隊が昔の軍隊と違って、いわゆる特攻精神だとか竹やり精神だとかいうようなこととは質と次元を異にした、科学的、合理的なやはり質の軍隊でなければ、またそういう軍隊を育てようとこうされている以上は、そういう軍隊教育における合理性、あるいは科学性の涵養とか、あるいはさらにもっと広く言えば、人間性の涵養というような点について、具体的にどういう方法を今日までとって来られたか。またこういうできごとにかんがみて、今後そういう点をどのように具体的に展開していかれようとしているのか、これらの点についてさらにお伺いしたい。