植杉哲夫の発言 (大蔵委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○説明員(植杉哲夫君) お答えいたします。現在の木材需給の状態の中におきまして、国有林の生産林が相当大きいウエートを持って、かつ価格あるいは需給の調整上かなり大きい役割を持っておりますことは、先生の御指摘の通りでございます。ただ、御指摘がございました自由化というものを前提にいたしまして、パルプ等の問題がどうなるかというようなことにつきましては、このパルプ業を自由化していくというようなことについては、その姿がどういうふうなものになるのかということにつきましては、実は所管の通産省等におきましてもまだ確定的な結論を得ていないのではないか、こう思うわけでございまして、これらの姿が大体予想されませんと、国有林といたしましてのほんとうの対策というようなものが生まれてこないわけでございまするが、しかし、現在におきましても、もうすでに相当木材の価格なり需給のアンバラというものが大きい問題になっておりますことは、御指摘の通りでございますので、国有林といたしましては、三十三年度来生産力増強計画というものを立てまして、これは伐期の低い、あまり民有林と区別のつかない伐期を予想いたしまして、現在の人工林を近い四十年くらいで三倍にするということを目標にいたしまして、それによって成長量の倍加を期待する。現在の国有林の大部分というものは老衰しました天然林でございますので、ほとんど成長量を生んでおりません。そういうことから、これをできるだけ早く伐採いたしまして、成長量の旺盛な人工造林にかえるというような方針を立てまして、昨年三十四年度から全国有林につきまして計画通りの実施に入っておるわけであります。従いまして、現在の国有林といたしましては、将来人工林によりましてほぼ態勢が整うという脱衣の技術段階における最大のスピードで伐採をしておるということになりまして、それの満度を、もちろん本年度伐採予定といたしまして大体六千八百万石というものが予定されておるのであります。しかしながら、まだこの木材の需要というものが大きくなりますし、なお自由化といったような問題を考えますると、もっともっと需要が増加し、また供給も増加させなければいけないというような段階にございまするので、林地の肥培の問題でございますとか、肥料をやります肥培の問題でございますとか、林木育種の問題、あるいは外国樹種で早く成長するものを導入するといった問題、いろいろの問題を現在検討いたしまして、技術的にこの現在の天然林を整理しております。三、四十年の目標をもっと早めることができるかどうかというような問題を、技術的にも検討しております。
 さらに、学識経験者その他の先生方にお願いいたしまして、経営協議会というようなものを作りまして、国有林の諸問題、特にそういったような問題につきまして御検討いただいております。なおまた、現在、農林漁業基本問題調査会というものの一つの部会といたしまして、林業対策がやはり基本的に検討されまして、その中におきましても、この工業資材としての木材というものが相当大きく取り上げられて論議されて参るという段階でございます。これらのものは大体この秋ぐらいに大方の結論を得まして御所導いただけるのではないかと思っておるわけでございまするが、そういったようなものを総合いたしまして、今後の国有林の生長量の増大、あるいはほかの方法が立ちますれば、あるいは伐採量もふえるのではないかと思うのでありまするが、そういったようなことを尽しまして、今先生の樹指摘になりましたような事態に対処いたしたいというようなことを検討を推し進めておるわけであります。

発言情報

speech_id: 103414629X01819600512_011

発言者: 植杉哲夫

speaker_id: 19730

日付: 1960-05-12

院: 参議院

会議名: 大蔵委員会