藤枝泉介の発言 (大蔵委員会)

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○政府委員(藤枝泉介君) ただいま議題となりました沖繩における模範農場に必要な物品及び本邦と沖繩との間の電気通信に必要な電気通信設備の譲与に関する法律案の提案理由につきまして御説明申し上げます。
 政府は、沖繩住民の福祉向上について、日米協力のもとに努力いたして参りたいと存じておりますが、本法案は、農業技術の改良及び本邦と沖繩との間の電気通信の改善に関し、沖繩に援助を与えることに関するものであります。
 まず、農業技術の改良に関する援助について申し上げますと、今日琉球政府は農業の改良を重要施策の一つといたしております。沖繩の経済は逐年発展充実し国民所得は増加をいたして参っておりますが、そのうちに占める農業所得の割合は、むしろ減少の傾向を示し、主要食糧等も年々多額の輸入を要する状態に置かれております。
 政府といたしましては、すでに、日本本土の農業技術者を沖繩に派遣する等その農業技術の改良に援助を与えて参りましたが、今回琉球政府は那覇市に模範農場を設置する計画を立て、これに関する援助を要請して参りました。
 政府はこの要請にこたえ当分の間この農場に対し技術者を派遣常駐せしめるとともに、農業技術の改良普及に必要な物品を譲与し、これによって住民の福祉向上に協力いたして参りたいと計画し、必要な経費を昭和三十六年度予算に計上いたしている次第であります。
 次に、本邦、沖繩間の電気通信の改善に関する援助について申し上げますと、現在、本邦、沖繩間の通信は、円滑迅速な処理に事欠く実情にあり、これが質的、量的改善はかねてから要望されていた次第であります。一方、昭和三十四年末以来、沖繩においてテレビ放送が開始されるに及んで、本土からのなまテレビ中継路の設定は住民の熱望するところとなっております。しかしながら、沖繩側においては、単独の資力でこれが解決をはかることが困難な関係から、琉球政府及び琉球電信電話公社は援助の要請をいたして参りました。
 政府及び日本電信電話公社は、この要請にこたえて、本邦、沖繩間の通信の改善をはかり、あわせて沖繩にも本土テレビの中継を可能にするため、沖繩側に必要とする電気通信設備を琉球電信電話公社に譲与し、それによって沖繩の政治、経済、文化の発展に協力いたしたいと存じ、必要な経費を昭和三十六年度予算に計上している次第であります。
 従いまして、琉球政府が那覇に設ける模範農場に対して農業技術の改良及び普及に必要な物品を譲与することができる権限を政府が持ち、また、琉球電信電話公社に対して本邦、沖繩間の通信の改善に必要な通信設備を譲与する権能を政府及び日本電信電話公社が持つため、政府については財政法第九条の規定の特例を定めるとともに、日本電信電話公社についてはその実行を可能ならしめる措置を講ずる必要があるのであります。
 以上がこの法律案を提案する理由であります。なにとぞ慎重御審議の上、すみやかに御可決あらんことをお願いいたします。

発言情報

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発言者: 藤枝泉介

speaker_id: 30287

日付: 1961-03-02

院: 参議院

会議名: 大蔵委員会