津田實の発言 (法務委員会)
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○津田政府委員 ただいまお尋ねの小林章派の選挙違反につきましてでありますが、同事件は、日本専売公社地方局、支局、出張所の職員が、その地位に伴う影響力を利用いたしまして、全国区候補者小林章のために選挙運動を行なったという公務員等の地位利用、すなわち公職選挙法第百三十六条の二、第二百三十九条の二の事犯を中心とする全国的な規模にわたる選挙違反でございます。現在、これらの違反につきましては東京、山形その他合計二十九検察庁におきまして、個々の違反事件の実態はもとより、これに関連して供されたとうわさされる資金関係につきましても、鋭意捜査を進めております次第でありまして、次第にその違反の全貌が明らかにされつつあるのであります。
八月四日までに法務省に入りました報告によりますると、小林派の違反事件におきまして検察庁が受理いたしました違反者の人員は、公社職員関係で百九十五人、業者関係で百二十九人、合計三百二十四人でございます。
それらの者の違反の態様といたしましては、公務員等の地位利用をはじめといたしまして、事前運動、文書違反、戸別訪問、供応、買収等の多岐にわたっており、そのほか証拠隠滅関係も若干存在するようであります。
なお、右人員中に公社職員関係の相当数の者は逮捕、勾留をされて取り調べを受けておりまして、また、これまでの報告によりますと、すでに東京、水戸、山口、山形の各地方検察庁におきまして、合計十三人を公務員等の地位利用によりまして公判請求をいたしております。
以上が小林幸派の選挙違反の現況でございます。
次に、岡村文四郎派の選挙違反でありますが、同事件は、全国共済農業協同組合連合会長である岡村文四郎候補のため、同連合会の幹部役職員が主体となりまして、全国農業協同組合中央会、全国販売農業協同組合連合会等と関係団体及びこれら傘下の各種団体の役職員等を交えて行なわれたものでありまして、買収、文書違反、戸別訪問等の各種事犯が検挙されております。これらの違反は、東京をはじめ約十七地方検察庁において鋭意捜査を進めておりまして、次第にその全貌が明らかにされつつあるのであります。
八月四日までに法務省に入りました報告によりますと、岡村派の違反事件で検察庁の受理いたしました人員は百十人であります。そのうち四十六人が身柄を拘束されております。その内訳は、買収六十一人、戸別訪問三十人、文書違反四十六人となっております。なお、これまでの報告によりますと、すでに東京及び水戸の各地方検察庁におきまして六人を買収及び文書違反で起訴いたしておるのでございます。
なお、お尋ねの小林派及び岡村派の違反で買収資金として流れた資金の関係であります。選挙資金ないし買収の疑いを持たれております金員の額及び出所につきましては、目下検察当局において鋭意捜査中でありまして、遠からずその真相が判明するものと考えられるのでありますが、現段階におきましては、まだお答え申し上げられるものはないわけでございます。
なお、この選挙資金ないし買収の疑いを持たれる金員が、日本専売公社または全国共済農業協同組合連合会等の資金から、これらの団体の事業目的と無関係に支出されたものであるかどうかという点が問題になるわけでありますが、もし無関係に支出されたものであることが明らかになった場合には、それらの支出行為が横領、背任等の刑法犯に触れることの疑いも生ずるわけでありますが、その点につきましては、目下鋭意捜査中でありまして、いまだ確定的なお答えを申し上げる段階には至っておりません。
以上であります。