石井光次郎の発言 (法務委員会)

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○石井国務大臣 三木発言が少し誇張されて伝えられているのじゃないかと私は思うのであります。三木君の発言も、要するにあれは私信であると言うたのでありまして、私信に違いないのでありまして、法律上にそれが日本の政府の行動を縛るものでないことは当然のことであります。これは前からきまっております。総理大臣も年じゅうそれを聞かれていることであります。だから、いまさら三木君のああ発言したことを、新聞の諸君が取り上げているのがおかしいのでありまして、いままでと変わらないわけであります。私も新聞出身ですが、よほどそのとき紙面があいておったのだろうと思っている。それは冗談でありますが、私は中共との貿易は前向きでやってけっこうだという意見なんです。前向き論者です。ただこの前からの輸銀の問題の扱いについては、私は反対意見、私は法務大臣としてでなく、政治家として反対意見を持っている。これは政経分離という立場から、商売されるなら、商売は商売でやったらいいじゃないか、商売ベースでやるもので、日本の商売人も輸銀なんかにたよらないで、自分の商売ベースで市中銀行と話し合ってやったらいいじゃないかということが、私の非常に素朴な考え方なんでありますが、それはそれとして、貿易は盛んにすべしという考え方であります。三木君の発言のあるなしにかかわらず、貿易はやっていく、盛んにしてよろしいという考え方であります。ただいま、何だか中共との貿易はとまっているような状態に見えるのは、ニチボーのプラント輸出の問題に輸銀問題、それからもう一つは、日立造船の場合の問題というようなときに、かってに輸銀問題の話が出ておって、中に入った人がかってなことを言うておったかどうか知りませんけれども、意思がお互いに疎通し合ってなかったんだろうと思うのであります。それだからちぐはぐになってしまった。どちらも約束違反じゃないと思うのでありますが、意思の疎通がなかったんだと思うんです。ああいうことのないようにちゃんと話し合いをして、できるものならできる、できないものならできないということでやったらいい。輸銀問題などは、これは日本の国の政府が、日本の国が自主的に考えるべき問題であって、台湾から言われたからあれは断わったとかなんとかいうものじゃないと思うんです。そのときも私はそう言いました。台湾に行ったときにも、台湾の諸君にもそう言ったんです。これは台湾の蒋介石政権の反対があってやめたんでも何でもありません。日本は日本の自主的な立場によってやるのであります。これは私はそう思っておる。今後もこの問題は日本は自主的に考えていくべき問題だと思っています。貿易はやっていくという方向も打ち出しておる。この間の三木君の発言によって、あらためて日本の政府が中共と貿易をしようというんじゃないのです。中共のほうが輸銀問題ですねられたようなかっこうになっておったのを、平たい心持ちになって、そうして商売を商売のベースによってやろうとされる行動がどんどん起こってくれば、私どもはそれに賛成の意を表します。その関係で日本に来られるような方たちに対しましては、できるだけの便宜をはかりましょう。それにかこつけてほかの行動をされる場合には反対するかもわかりません、そのビジネスのためならどんどん賛成します。文化交流その他の交流では、いままで反対しておることは一つもありません、そうそう心組みです。

発言情報

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発言者: 石井光次郎

speaker_id: 25803

日付: 1965-08-06

院: 衆議院

会議名: 法務委員会