横山利秋の発言 (法務委員会)

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○横山委員 次は、先ほどの選挙違反の問題でありますが、私は法務大臣であるあなたと、閣僚であるあなたと、両方から質問をしたいのであります。
 先ほど坂本さんからいろいろお話が出ました。もっぱら法務大臣としては、閣僚としてのお立場のようでありましたから、その意味で御意見を伺いたいのでありますが、私は岡村派といい、小林派といい、その選挙違反が出てくるべき条件があった。たとえばたばこの小売りの認可であります。三十八年までは、小売りの認可の期限は三年の更新だった、それを二年に変えた。だから二年になったから、ことしの参議院議員選挙の直前に認可の期限がきたわけであります。そうしたら、今度はまたそのときに三年にしたわけであります。三年にしたか、未来永劫小売りの認可をするのは参議院議員選挙の直前になったわけであります。ですから、今回あったことは、三年後も六年後も九年後も同じ条件に参議院選挙でわっとなっているときに、小売りの認可をする時期にくるわけであります。それを大蔵委員会で私数日前指摘しましたら、それじゃ二年ごとにまたするということに直したわけであります。そういうことを変えたことはともかくとして、変え方がまた私は、今度は別な角度で問題になる。先ほども理事会で、同僚委員諸君と笑っておったのでありますが、お酒の認可は、これは期限の更新はないのであります。一たん認可したら、悪いやつは取り消しをする。今度は参議院選挙には関係ないけれども、お酒と全く違って、たばこと塩は、いままでは三年だったものを今度は二年ごとにいじめられる。だから私は、あなたが選挙違反を厳重に公務員のあり方として追及をし、違法なものは処分をさせるという立場をとられると同時に、閣僚として、今度の参議院選挙によって学び得た経験というものを、一番よく知っている立場になるわけでございますから、この問題を前向きに解決をしてもらいたいと思います。
 もう一つは、いま言った小売りの認可の問題の方法であります。酒が未来永却、悪いことをしたら取り消すけれども、悪いことをしなかったらずっと認可される。たばこと塩だけは、三年ないし二年ごとにいやらしいことを言われる。専売公社の総裁に言わせれば、今度だって、取り消しをしたものは二百軒か三百軒くらいしかないんだから、こうおっしゃっておる。しかしあとの数万軒の人たちは、いやらしい顔をして見られるわけです。そのいやらしい顔は、今度どういう顔をして言われるかということになってくる。
 それから第二番目の問題として、今回の選挙違反の問題が、ほとんどといっていいほど、地位利用であります。つまり、過ぐる選挙制度の審査会で与野党が一致していたしました高級公務員の立候補制限、そこに前向きに問題を持っていかなければ、百年河清を待つようなものではないか。大臣は、民間出身の方でございますから、この点がよくわかっていただけると思うのでありますが、そういう高級公務員の立候補制限のほうに問題を前向きに持っていかなければならぬのではないか。あるいは公社の内部監査制度、私は公社の公社たるゆえんは、一つの自主経営の幅を認めるということであるから、それを監督権限を強めるということについては、私は角をためて牛を殺すたぐいであり、これは賛成しません。しかし公社としても、それぞれりっぱな人がおるはずだから、なぜ内部監査制度をもっと徹底して行なわれないのか、内部監査の制度を徹底をするという方向に持っていくべきではないか。
 それから最後は、総理がおっしゃっていらっしゃる姿勢を正すということであります。総裁は今度おやめになりますけれども、何といいますか、おやめになる雰囲気というのは、必ずしもいい条件、いい雰囲気ではなく、まあ追われ追われてやむを得ずやめるというような雰囲気、これは総理大臣や、あなたがこの間ここでおっしゃったような姿勢を正すというような立場においておやめになったのではないような雰囲気でございます。そういうような高級公務員の姿勢を正すことに、ひとつ法務大臣として、閣僚として御努力を願いたい。あなたのこの間本委員会における所信表明を承りましたところ、非常に私感銘をしたわけでありますが、大臣におなりになったときに、自分が法務大臣でおることによって、おのずから一つの威圧といいますか、動かざる威圧、沈黙の威圧といいますか、それだけの自信を持ってあなたは法務大臣におなりになったと思うのであります。この経験を前向きに生かすようにひとつ御努力願いたいと思いますが、二、三、例をあげました問題について御意見を承りたいと思います。

発言情報

speech_id: 104905206X00219650806_023

発言者: 横山利秋

speaker_id: 18642

日付: 1965-08-06

院: 衆議院

会議名: 法務委員会