津田實の発言 (法務委員会)
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○津田政府委員 いわゆる吹原産業関係の事件のその後の捜査状況でございます。お尋ねの件につきましては、東京地方検察庁におきまして、本年四月二十三日から七月十九日までの間におきまして、吹原弘宣、森脇将光、株式会社森脇文庫平本方、大和銀行京橋支店の元支店長東郷隆次郎、及び同支店長代理木村元を、詐欺、私文書偽造、同行使、恐喝未遂、法人税法違反、出資の受入、預り金及び金利等の取締等に関する法律違反及び商法違反(特別背任罪)によりまして、それぞれ東京地方裁判所に起訴をいたしております。起訴済みの概況につきましては、吹原弘宣と森脇将光との共謀関係におきまして詐欺罪による三つのものがございます。
第一は、すでに当委員会で申し上げました三菱銀行長原支店から通知預金証書合計額面三十億円を騙取した事実、これは本年五月十四日起訴いたしました。
次には東洋精糖関係でありまして同じく吹原、森脇共謀の上、額面五億円の約束手形、額面二億円の小切手、時価約三億円相当の宅地建物の権利書を騙取した事実、これは本年七月十二日起訴いたしました。
また同じく吹原、森脇共謀関係におきまして額面十三億二千五百万円の約束手形、時価七億二千万円相当の株式約四百万株、被害者は朝日土地興業株式会社、これも本年七月十二日公判請求をいたしました。
さらに吹原単独の詐欺罪といたしまして、時価約十三億円相当の株式七百五十万株を伊藤忠商事から騙取した事実であります。これにつきましても本年七月十二日起訴、公判請求をいたしました。
次に、商法違反関係であります。これは特別背任でありますが、これは吹原弘宣と、先ほど申し上げました大和銀行の支店長の東郷隆次郎、木村元と共謀のものでありますが、被害総額二百九十四億七千七百万円、これは大和銀行関係の被害、これは本年五月三十一日に起訴、公判請求をいたしました。二百九十四億円と申しますのは、これは累計額でありまして、一時期においてかような高額に上っておるものではありません。
なお、これに関連いたしまして、さらに捜査いたしました結果、株式会社森脇文庫についての法人税法違反、すなわち脱税の事実が明らかになって、これを起訴いたしました。これは昭和三十七年二月から昭和四十年一月三十一日までの三年度にわたりまして合計三十八億五千二百三十八万八千八百六十円の法人税法違反によって、株式会社森脇文庫及び森脇将光を起訴いたしました。
さらにこのほかに株式会社森脇文庫の業務に関しまして、昭和三十七年十一月一日から昭和三十八年十月十五日までの間、前後二百三十回にわたり大橋富重なる者に対しまして合計四百八億七千六百四十六万四百円を貸し付けるにあたりまして、法定利息百円につき一日三十銭までは処罰されないわけでありますが、その利息合計十八億九千八十四万二千百二十四円を、二十六億二千四百四十五万七千四百七十六円こえる合計四十五億一千五百二十九万九千六百円の利息の契約をしたという出資の受入、預り金及び金利等の取締等に関する法律違反、この事件につきまして株式会社森脇文庫及び森脇将光を起訴いたしました。
それから、なおこのほかにいわゆる黒金念書等関係の私文書偽造がございまして、その私文書偽造につきまして、およそ九つの事実について起訴いたしております。これは吹原及び森脇の共謀にかかるものでございます。
そのほか森脇につきまして、三菱銀行に対して通知預金証書にかかる預金の返還を求めるに際して恐喝の行為がありました。その恐喝未遂の行為につきまして起訴をいたしておりますが、これはすでに前回の国会で御説明申し上げたとおりであります。
大体、現在までは以上の点につきまして、処分を終わっておるわけでございます。
それで、現在なお捜査中の事件といたしましては株式会社リコー関係、間組関係、あるいは藤山氏関係、平和相互関係の詐欺事件がありまして、これはいずれも告訴にかかる事実であります。この事実につきましては目下鋭意捜査中でございまして、まだ結論を得ておりません。
なお、前国会におきまして、吹原弘宣をめぐる金銭の出入りについても、各事件関係におきまして鋭意調査をいたしておることを申し上げておりますが、その調査につきましても引き続き調査をいたしておりますが、まだ最終的な結果を得るに至っておりません。
以上が現状でございます。