北裏喜一郎の発言 (大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会)
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○北裏参考人 いまの先生のお話でございますが、私は実務家でございますから、お答えいたしますのも主として実務面から実際には申していく以外にないと思いますが、実は昭和五十年から五十四年まで最も国債を大量発行せざるを得ない時期でございますけれども、それはすでに発表しているとおり平均で個人消化が証券会社の扱い二〇%になっています。これは統計上平均で出ております。もっと詳しく言いますと、都市銀行が三四%、その次が証券会社の二〇%、それからあと興長銀とか信託銀行、その他信用金庫とかございますけれども、二位がわれわれで二〇%売っているということを御銘記願いたい。
いまの御質問のように、今後の借りかえという問題を現在議論しておりますけれども、実はことしは特によく売れまして、平均二〇%というのは去年までの数字で五カ年の平均でございます。ことしは実は現在で約四〇%弱、三九%売っているわけでありまして、これはむろん証券界がトップであります。ことしのはまだ残っておりますから、これは御参考までに申し上げるわけでありますけれども、いま先生おっしゃられましたとおり、やはりわれわれはブローカーでありますから、国の非常に低利なあるいは御用金的なものではむずかしい、市場実勢に沿うという先生のお話、これが一番基本でございますが、この発行条件が市場実勢に沿うならば恐らく現在の個人消化——主として個人消化というのはほとんど大部分は実は統計上は個人等となっておりまして、二七・何%となっております。たしか二七・八%ぐらいだと思います。ですけれども、その中でまた分けますと、このマル優、マル特と言いましたものは二二・五%でございます。あとは全部乗りかえるかどうかわかりませんが、これはマル優、マル特は零細な五十万、百万、二百万という人が多いのでございまして、しかもこれは法律上御承知のとおりみんな証券会社に置いておかなければいけない、持って帰れない、名前も初めから出しておるということでございますので、これは一〇〇%というのは少し言い過ぎかもしれませんが、借りかえは可能でございます。
従来の社債、国債を含めまして借りかえ、乗りかえということについてわれわれは努力を証券会社の仕事として進めてまいりました経験から言いますと、ほぼ一〇〇%と言いたいが、それに近い数字がマル優、マル特のものの二二・五%は全く借りかえられる、その他の分につきましても証券会社の従来の乗りかえ経験から言いますと相当乗りかえられると思っております。そういう意味では、いまの先生の御質問の借りかえについては、事証券会社に関する限りはそれほど心配しておりません。しかも、これが借りかえが終わった後の国債の大量発行ということもお触れになりましたが、恐らく借りかえそのものによるものは新しい資金が要るわけじゃございませんけれども、国債その他を含めまして恐らくもう少しどんどんふえてくるかもわかりません。
しかし、一面、また日本では個人金融資産が御承知のとおりどんどんふえておりますが、いまの日本の貯蓄率は御承知のとおりでありますけれども、仮に半分になる、一割にしかならぬ、一〇%ぐらいに想定しましても恐らく三十兆ないしは四十兆ぐらい金融資産が年々ふえてくる。いまの貯蓄率の半分と仮定いたしましても、三十兆ないしは四十兆ふえるだろうと想定しておりまして、国債の増発、大量発行というものが借りかえプラスありましても、これはきわめて簡単にいけるのじゃないか、こう思っております。