井奥貞雄の発言 (大蔵委員会金融及び証券に関する小委員会)
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○井奥小委員 関連でいいですか。
萩山先生から御質問がありましたけれども、それぞれの先生からもいろいろなお話が出ましたが、今の日本の産業構造というのは、かつてと違って第一次産業が一〇%を割ってしまっている。それから二次産業が三〇%台、そして不動産屋さんを初めとして第三次産業が約六〇%、こういった形での産業構造の転換というのが進められているわけですね。
それが中小企業の方々というのは、銀行から金を借りるといったときに、まず、土地はありますか、こういうことなんです。土地があれば中小企業というのはそんな苦労するわけはありませんけれども、かつての銀行というのは、この人だったら大丈夫だとか、この人だったらきっとこういうことをやってくれるだろうとか、あるいはこの分野においては必ず世の中に貢献する製品ができるだろう、そういった先を見、銀行が大きな役割を果たしてこられたと思うのです。
しかしながら、今日いろいろな地方銀行を見ましても、日銀とか大蔵省のそれぞれの分野で御活躍をなさった方々が、天下りとは言いませんけれども、そういうところで大変大きな影響力を行使しておられる。それがゆえに前任者よりも収益、収益、売り上げ、売り上げ、こういうことの競争になって、真の地場産業の育成というものが非常におくれている。こういうところに問題があって、土地をお買いなさいよ、土地をお買いなさいよ、ノンバンクを通して融資をしてあげましょう。そして買わされたところが、今となっては全く売れないような僻地だ、へんぴだ、こういうことになって、二重、三重の苦しみを受けているというのが現実の問題であります。
しかし、これはやはり経営者の資質の問題、これも問えるわけでありますから、私は一概に銀行関係等々が悪いとは言いませんけれども、これから銀行の頭取なりあるいはそういった指導者の方々は、今後の日本の産業の将来というものを考えたときには、ひとつ多少リスキーであっても、そういうことにもっと蛮勇を振るって支店長が決裁をし、あるいは銀行もリスクをかぶっていくということをしなければ、第二次産業あたりというのは産業の技術の空洞化というものが起こってくるわけでありますから、こういう点について、土田さんというのは天下に名立たる局長でありますから、こういった形でぜひともひとつ御指導のほどを、御教示をお願いを申し上げたい。このことをお願いしておきます。