岸田文雄の発言 (本会議)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○国務大臣(岸田文雄君) 私にも、まず核軍縮に関する我が国政府の取組についてお尋ねがありました。
 核軍縮に関する政府の基本的な立場、これは一貫しております。それは、核兵器の非人道性に対する正確な認識と厳しい安全保障環境に対する冷静な認識の下、核兵器国と非核兵器国の協力を得て、現実的かつ実践的な措置を積み重ねていくというものであります。
 政府としては、核兵器禁止条約の交渉会議がこのような考えを推進していくことができる場となり得るのか等の観点から、会議がどのような方式や環境の下で行われるか等を含め、情報収集を行い、諸般の状況を総合的かつ十分に検討した結果、二十七日のハイレベルセグメントに出席をし、我が国の立場を主張いたしました。
 しかしながら、二十七日に開始された本件交渉会議は、核兵器国はもとより、豪州、ドイツ、カナダといった中道国の出席もなく、先ほど述べた政府の立場に合致しないことが明らかとなりました。こうした会議の在り方は、核兵器のない世界の実現に資さないのみならず、核兵器国と非核兵器国の対立を一層深めるという意味で逆効果にさえなりかねないという考えに至り、今後この交渉へは参加しないこととした次第であります。
 政府としましては、今後、核兵器国と非核兵器国の双方が参加する枠組みであるNPT、CTBT、FMCTあるいはG7等において、核兵器国と非核兵器国の協力を得ながら進めていく議論をリードし、これに貢献することによって核兵器のない世界の実現に向けた具体的な結果を得るべく努力を続けていきたいと考えております。
 本年五月には、二〇二〇年のNPT運用検討会議準備委員会が開かれ、準備プロセスが始まります。NPDIの枠組み等も活用しながら、核軍縮に関し様々なアプローチを有する国々の間の協力を促し、機運を高めていく所存です。
 そして、日豪間の安全保障、防衛分野での協力についてお尋ねがありました。
 豪州は、日本にとって基本的価値と戦略的利益を共有する特別な戦略的パートナーです。近年、日豪間では、安全保障、防衛分野における協力が進展し、自衛隊と豪州国防軍が協力する機会も増加しています。
 こうした中、議員御指摘の日豪間の共同運用と訓練を円滑化すべく行政的、政策的及び法的手続を相互に改善する協定についても交渉を行ってきております。政府としては、本年一月の日豪首脳会談において協定交渉の早期妥結に向けた期待が表明されたことを踏まえ、可能な限り早期の妥結を目指して精力的に交渉に取り組む考えです。
 アジア太平洋地域の安全保障環境が厳しさを増す中、ルールに基づく自由で開かれた国際秩序を支え、国際社会の安定と繁栄を確保するためにも、日豪協力は非常に重要です。いわゆる2プラス2を含む様々な枠組みや日米豪での取組も通じ、引き続き、安全保障、防衛分野での協力を積極的に進めていく考えです。
 もう一点、日英ACSAの必要性についてお尋ねがありました。
 日英ACSAの交渉は、二〇一三年のフィリピン台風被害に際して自衛隊と英国軍が協力した際に、日英ACSAの必要性が認識され、英側からの提案を受けて検討が開始されたものです。
 自衛隊と英国軍の間では、その後も、二〇一五年のネパール地震等における国際緊急援助活動を始め、国際協力の現場で共に活動する機会が顕著に増加しております。二〇一六年に戦闘機タイフーン部隊を含む英国軍が訪日をし、航空自衛隊との共同訓練も実施をしています。
 このような日英間の安保・防衛協力の拡大を踏まえ、アジアと欧州で互いに最も緊密な安全保障上のパートナーである日英両国がACSAを締結することは、自衛隊と英国軍との間の緊密な協力を促進するものであり、我が国の安全保障に資するのみならず、我が国が国際社会の平和及び安全により積極的に寄与することにもつながると考えております。(拍手)
   〔国務大臣稲田朋美君登壇、拍手〕

発言情報

speech_id: 119315254X01220170331_018

発言者: 岸田文雄

speaker_id: 6324

日付: 2017-03-31

院: 参議院

会議名: 本会議