国際問題に関する調査会
○参考人(宮田律君) お手元に資料があると思いますけれども、ちょっと多いので、かいつまんで御説明していきます。 御存じのとおり、イスラエルとアメリカ、国連決議もなく、イラン攻撃を始めた。その目的は、一ページ目のレジュメにあるとおり、イラン・イスラム共和国体制を打倒するといって国際法に違反する戦争を開始し、ハメネイ最高指導者を開戦当日の二月二十八日に殺害したわけですけれども、最高指導者を選ぶ専門家会議はハメネイ師の息子のモジタバ・ハメ
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発言数 18件
初発言日: 2002-02-20 / 最新発言日: 2026-04-15 / 1 ページ目 / 全体 1ページ
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○参考人(宮田律君) お手元に資料があると思いますけれども、ちょっと多いので、かいつまんで御説明していきます。 御存じのとおり、イスラエルとアメリカ、国連決議もなく、イラン攻撃を始めた。その目的は、一ページ目のレジュメにあるとおり、イラン・イスラム共和国体制を打倒するといって国際法に違反する戦争を開始し、ハメネイ最高指導者を開戦当日の二月二十八日に殺害したわけですけれども、最高指導者を選ぶ専門家会議はハメネイ師の息子のモジタバ・ハメ
○参考人(宮田律君) 在日米軍基地が攻撃される可能性があるかどうかというわけですけれども、イランの今のロジックから、論理からすれば、攻撃される可能性があってもこれは不思議ではないわけですけれども、何分、日本は遠く離れていますし、イラン政府はこれまで日本の対応を批判したことがないですよね。ということを考えると、日本の沖縄の在日米軍基地を攻撃する可能性は余りないのではないかなという気がします。 やはり日本の対応とすれば、これはずっと報告
○参考人(宮田律君) ホルムズ海峡の封鎖というのは、エネルギーだけではなくて、例えば、世界の肥料の三〇%がホルムズ海峡を通過すると言われています。ということは、アフリカに届くべき肥料が届かないということになると、アフリカの農業生産にとってもかなり苦しい状態になるんではないかなという気がするんですね。ということは、やはり、飢餓であるとか、ひどい場合は餓死というような状態に置かれるんではないかなという気がします。 今、ソマリアであるとか
○参考人(宮田律君) 中東で何が起こっているかと、まあ、なかなかその情報が入りにくいということは確かにあるかもしれないですけれども、ただ、アフリカとかラテンアメリカに比べたらまだいい方じゃないかなという気がするんですね。 やはり、そのエネルギー安全保障との絡みでもって中東への関心というのはありますし、第一次石油危機以来、日本の政界でも中東に対する関心が高まったというふうに思います。 さっきの人間の安全保障に絡めて言いますと、今回
○参考人(宮田律君) ホルムズ海峡を通過する石油というのは、八四%がアジア向けなんですね。ですから、日本とすれば、日本一国だけではなくて、ほかのアジア諸国とも意思疎通を図って、ある程度の合意づくりをしてイランにぶつける、さっきの通航料の話もそうですけれども、それは駄目だということをイランに言う。そうすれば、やっぱりイランだってこれは言うことを聞いてくれると思いますので、その辺は非常に楽観的に見ていますが、やっぱり何らかのアジア諸国の合意
○参考人(宮田律君) 修復は、イスラエルが国際法を破っている限りは難しいと思うんですね。今、ヨルダン川西岸にイスラエルは入植地をつくって拡大させていますよね。それから、先ほども言いましたけれども、ガザのパレスチナ人たちを追放しようとしている。イスラエル軍は現在、ガザの五三%を占領しておりますけれども、そうしたイスラエルの国際法違反がやまない限り難しいんではないかなという気がするんですよね。 イスラエルの、パレスチナの問題については、
○参考人(宮田律君) イスラエル・パレスチナ問題ですけれども、なぜそのイスラエルがイランを警戒するかというと、これは、一九七九年のイラン革命のときにホメイニという革命の指導者がいて、ホメイニはイスラムの聖地でもあるエルサレムを占領して、軍事占領して、それからパレスチナ人に危害を加える、イスラエル国家の抹殺というものを唱えたわけですよね。それがそのイラン革命のシンボルになって、反米と、イスラエルの抹殺、解体ですね、イスラエル国家の解体とい
○参考人(宮田律君) 昨年の九月に国連総会があって、G7の国々、あるいはアメリカの同盟国ですよね、イギリス、フランス、オーストラリアといった国々がパレスチナ国家承認をしました。日本とすれば、やはりパレスチナ国家承認をするとてもいいタイミングだとは思ったんですけれども、ただ、しなかった。それはやはりアメリカのトランプ政権に配慮した結果だと思います。 ただ、そのパレスチナの国家を承認するという意義ですけれども、パレスチナ人たちはやはり民
○参考人(宮田律君) 正しくそのとおりだと思います。 どうも九・一一のあのテロ以降、アメリカ政府あるいはアメリカのマスコミの論調を見ていますと、テロに対して、軍事的に報復するのはこれは当然だという、そういう論理ですよね。テロとその報復という次元でしかあの事件をとらえていないような、そんな気がします。なぜ自分たちがテロに遭うのかということを考えないと、また同じテロが起こるという、そういう悪循環をこれから繰り返さざるを得ないという、そん
○参考人(宮田律君) 悪の枢軸、枢軸という表現自体、何かアナクロ的なものを感じてしまいますけれども、なぜイランをこの時期含めたかということですが、確かに、九・一一以降、イランは、例えばアフガニスタンとの国境を閉ざしてイスラム過激派の流入を防ぐ、あるいは米軍機の緊急着陸を認める、応ずるというようなことを言って、結構アメリカとイラン、一時期良好な関係にあのテロ以降あったとは思うんですけれども、最近のやはり中東情勢の混迷というものを背景にして
○参考人(宮田律君) 今日は、イスラム諸国と国際資源問題ということで、イランそれからトルコ、それからこれはイスラムの国ではありませんけれどもイスラエルの、中央アジアあるいはコーカサス辺りの関与、そして最後に、全体としてこれからユーラシア情勢がどういうふうに推移していくかということを考えてみたいというふうに思っております。 最初に、イランの対カスピ海戦略ということですけれども、イランという国、これは一九七九年にイラン革命でイスラム共和
○参考人(宮田律君) 経済的なことは畑中参考人の方からお答えがありましたので、最後のイランの問題と関連しまして、日本として対イラン政策をどうするかということですけれども、これは何回もさっき言いましたか、アメリカの対イラン政策ってどこかやっぱり孤立していると思うんですよね。ですから、アメリカにその孤立感を与えるようなことをすればアメリカのその政策も少しは変わるのかなという、そういう印象です。 ですから、言わばヨーロッパ諸国の動向をにら
○参考人(宮田律君) 高野先生の言われるとおりだと思います。 つまり、アフガニスタンの紛争とか不安定というのが中央アジア諸国の発展にとって大きな阻害要因になってきたというふうに考えられます。つまり、中央アジア諸国と、例えばインドそれからパキスタンといった南アジアとの経済交流あるいは交通をアフガニスタンの紛争が遮断していたと思うんですよね。例えばタジキスタンの首都ドシャンベからパキスタンの首都イスラマバードまで、これは飛行機で飛べば一
○参考人(宮田律君) そうですね、やはり日本の国益を考えたらイランとの関係を絶つということはできないですよね。むしろ、今のイランとの関係を維持するかあるいは拡大した方が日本の国益には私はかなうというふうに思います。 イランという国、これは今、豊富な資源を抱えておりますし、なおかつ良質な石油が出る国です。アメリカは、イランと経済交流を日本あるいはヨーロッパがやることがイランのテロリズムを助長すると言っておりますけれども、むしろイランの
○参考人(宮田律君) イスラム神秘主義とイスラム原理主義の違いということですけれども、イスラム神秘主義というのは、簡単に言ってしまえば人間が神と一体になることを目指す、そういう教えですよね。ですから、人間が修行をすることによって最後には神と合一する、アラビア語でファナーと言っておりますけれども、そのファナーの状態を目指すのがイスラム神秘主義であります。 どういう修行があるかというと、独居、独りで住んで、瞑想を行って、あるいは断食を行
○参考人(宮田律君) 難しい問題だと思いますけれども、ポスト石油、オイルブームで経済的に潤って、その結果、余り、石油にしかもう目が行かなかったということがあったと思うんですね。その結果、国内産業の育成についてはどうもおろそかになってしまったということはあったと思います。ただ、やはりこれからの中東イスラム世界の経済を考える上で、やはり工業化あるいは近代化を図っていかなければいけないという気はしておりますけれども、ただやはり多くの困難が伴う
○参考人(宮田律君) 中国の中東イスラム世界における役割ですけれども、やはり中国も経済発展あるいは人口増加に伴ってエネルギー需要が高まる、その結果、九三年以来、中国は原油の輸入国に転じているわけですよね。それを考えますと、これから中国と中東イスラム世界とのかかわりというのは強まる可能性は今非常に高いというふうに考えられます。 ただ、政治的な役割についてはどうでしょうか、余り中国の政治的な影響力というのは増大しないんじゃないかなという
○参考人(宮田律君) 大変難しい質問だと思いますけれども。 アメリカは多分、妥協していかないと思うんですよね。それから、同じような政策を続けていくとは思うんですけれども。アメリカは、私、アメリカのワシントンなんかへ行って中東研究者辺りと話をしますと、結構アメリカの中東政策については批判的な研究者って多いんですよね。ただ、そういう声がどうも政府に届かない。もちろん、それを遮断しているのは、これは前にも言ったけれども、アメリカのユダヤ社