憲法調査会基本的人権の保障に関する調査小委員会
○小林参考人 御紹介いただきました小林でございます。 それでは、レジュメに対応させて、用意してきた原稿を読ませていただきます。 まず、一、公共哲学の(1)序です。 公共哲学とは、簡単に申し上げますと、何らかの意味における公共性の実現を希求する学問、そして、一般公衆にも理解可能で広く共有され、実際に影響を与える哲学です。 このような目的を実現するためには、具体的、実践的課題に対して学際的な研究を行うことが必要です。そこで、
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発言数 59件
初発言日: 2003-06-05 / 最新発言日: 2003-06-05 / 1 ページ目 / 全体 3ページ
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○小林参考人 御紹介いただきました小林でございます。 それでは、レジュメに対応させて、用意してきた原稿を読ませていただきます。 まず、一、公共哲学の(1)序です。 公共哲学とは、簡単に申し上げますと、何らかの意味における公共性の実現を希求する学問、そして、一般公衆にも理解可能で広く共有され、実際に影響を与える哲学です。 このような目的を実現するためには、具体的、実践的課題に対して学際的な研究を行うことが必要です。そこで、
○小林参考人 申しわけありません。ちょっとその暴力を廃止するという趣旨がわかりにくかったのですが。
○小林参考人 倫理と言うときには非常に内面的な要素を強く考えると思いますけれども、道徳の場合、やはり社会である程度共有されている価値というものにウエートを置いて考えております。
○小林参考人 例えば大店法の規制なんかも現実にありますので、そういった市民の声あるいは国民の声が上がれば、それをある特定のものについて規制するという法律をつくることは可能ではないかと、私は専門家ではありませんが想像するものです。
○小林参考人 私はやはり、現在、先ほど言ったグローカルな、つまり国際的な方向とローカルな方向とに現在分化しつつあると思うので、その意味では、国家というものは相対化されてきている。 ただ、コミュニタリアンの場合は、国家を解体するというところまで主張していなくて、例えばアメリカのコミュニタリアンの場合には、憲法を中心とする基本的な価値のもとに国家を構成するということを言っているので、日本においても同じことを考えられてしかるべきだろうと思
○小林参考人 通常のコミュニタリアンは、伝統の中で、例えば人生どう生きるべきかという理念があり、善を規定するものがあるので、人格形成のために伝統が重要であるというふうに説くわけですが、ただし、この伝統自体も時代によって変わっていくものですし、また、その時代に生きる人々の考え方によって伝統自体は変わるわけです。ですから、不変のものとして伝統を考えているのではなくて、伝統自体も変わっていく、また、人間はそれを変えていく存在だ、こういうふうな
○小林参考人 これは、やはり公共性の問題でして、残念ながら、まだ日本の市民あるいは国民が自分たちの声を政治に反映させるような公共的な議論、そして政治参加、トレーニングというのが十分ではないと思いますので、先ほど話題の出ましたような教育というものを通じて、あるいは実際の経験を通じてそういうことを積み重ねていくという地域自治及び国政における自治の習熟が必要だと考えます。
○小林参考人 先ほども少し触れましたが、ほかに、第二十九条で、財産権について「公共の福祉に適合するやうに」定めると憲法の中に書き込まれておりますし、第二十二条においては、「何人も、公共の福祉に反しない限り、居住、移転及び職業選択の自由を有する。」ということで、「公共の福祉に反しない限り、」という制限がついております。 ですから、先生御指摘のような極端な市場経済のもたらす弊害というものを現行憲法によって規制することが可能だろうと考えま
○小林参考人 コミュニタリアンにいろいろなものがありまして、保守的なコミュニタリアンは割と伝統的な伝統を強調する。また、それに対して、伝統の変革の可能性、それを選択する可能性というものを強調しております。
○小林参考人 コミュニタリアンは、やはり共同体の一つとして家族を非常に重視します。その意味では家族制度は非常に大事だと思っているんですが、同時に、家族というのは時代において変化するものです。ですから、おっしゃったような問題というのは、変化の中の新しい共同体、家族のあり方に対応する一つの制度だろうと思っております。 ただ、この問題、私も確たる見解はないのですけれども、夫婦の間の問題だけではなくて、子供とか将来世代の観点から見るとどうな
○小林参考人 簡単に申し上げます。 ローカルなコミュニティーの伝統を重視しての景観規制、景観づくりという問題だろうと思います。 これは、エコロジーの方の人でも非常に重要な問題で、コミュニタリアンの観点からもまさに非常に重要な観点だと思います。もちろん、全くこのエコロジー的観点ばかり重視しますと開発とか近代化が不可能になりますから、過度なことはよくないと思いますけれども、原則的に、私は、そういったものは非常に重視するべきだと考えて
○小林参考人 それで大体結構でございます。 ただ、コミュニタリアンの場合は、ローカルな共同体の伝統とか、それを前提にした人々の意識に基づく自治、この辺を強調いたします。
○小林参考人 そういった一般的な意味での道徳ももちろん含みますし、地域と時代においては、例えば中国であれば、儒教が強かった時代には儒教的な倫理観というのが非常に強かったわけですね。今日、あるいは、プロテスタンティズムが強い地域ではプロテスタントの道徳というものがあります。ですから、これは場所と時代によって変わるわけですけれども、そういった宗教的ないし文化的な要素も広げて考えております。
○小林参考人 私は、本来の道徳は個人を幸せにするものだと思いますけれども、全部の道徳がそうだとは言えないので、封建的な道徳というものがあった時代があることは確かだろうと思います。
○小林参考人 全くそのとおりであります。
○小林参考人 私もそうなることを希望しているんですが、ただ、コミュニタリアンの議論の背景にアメリカの家族制度の崩壊がございまして、これが犯罪率の上昇等の現象をもたらしている、だから家族が必要だという議論が出発点にありますので、これをクリアするための対策というものを考えることが同時に大事かというふうに考えております。
○小林参考人 つまり、公共の精神の形成のためには、例えばディスカッション、議論をして、何がいいかという決定プロセスというものを練習する過程が大事だと思うんです。 例えば、公民というような教科がありますけれども、これまでそういうようなことは必ずしもトレーニングされていたとは思えないので、これを教育の現場で展開する。しかも、それが自分の個人的利益ではなくて、全体の利益につながるような結論を見出す、そのための手法を身につける、そういうトレ
○小林参考人 アメリカで一番典型的に挙げられるのは、禁酒法の制定ですね。プロテスタンティズムの観点から酒は不道徳なものであるということをした結果、マフィアの非常に大きな繁栄を招くし、一方お酒の方は減らなかった、結局法律はやめざるを得なかった。これが最大の例として挙げられています。
○小林参考人 私、普通の哲学、すなわち公共哲学では、先生が御指摘のようなことは非常に大事だというふうに考えているんです。 例えば、儒教的観点とおっしゃいましたけれども、儒教を、先祖に従うとか親に従うという観点よりも、むしろ血の連続という観点から考えますと、子供とか将来世代へのつながりを考える、そういう観点から再構成することができると思いますし、あるいは神道における和の思想とか、あるいは仏教における自然に対しての思想、こういったものは
○小林参考人 公共哲学では、少し申し上げましたけれども、グローカルなアイデンティティー、あるいは多層的なアイデンティティーというものを強調しておりまして、その中の一番身近なものが、先生御指摘のような郷土愛、パトリに属するものである。つまり、パトリオティズムをやはり郷土のところで見るべきだ。と同時に、またグローバルないしコスモポリタン的なアイデンティティーも必要だ。そういったコスモポリタン的なグローバルなアイデンティティーの上に、やはりロ