予算委員会公聴会
○公述人(小此木政夫君) 最近の朝鮮半島情勢の著しい変化というのは、私が説明申し上げなくてもよく御認識のとおりだと思います。しかし、それがどのような性質のものなのかということを率直にお話し申し上げ、日本国としてもそれに対備していくということをお考えいただきたい、このように思う次第でございます。 南北の間の平昌オリンピックを媒介とする交流の始まり、そこから北側そして南側の特使が相互に訪問するというような事態になったわけで、その結果をも
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発言数 84件
初発言日: 1992-05-12 / 最新発言日: 2018-03-13 / 1 ページ目 / 全体 5ページ
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○公述人(小此木政夫君) 最近の朝鮮半島情勢の著しい変化というのは、私が説明申し上げなくてもよく御認識のとおりだと思います。しかし、それがどのような性質のものなのかということを率直にお話し申し上げ、日本国としてもそれに対備していくということをお考えいただきたい、このように思う次第でございます。 南北の間の平昌オリンピックを媒介とする交流の始まり、そこから北側そして南側の特使が相互に訪問するというような事態になったわけで、その結果をも
○公述人(小此木政夫君) 効果は出ていると思います。ただし、我々も気を付けなければならない、あるいは謙虚でなければいけない。それは、北朝鮮が瀬戸際政策を実施した後、対話の方向で路線を転換するだろうというのは予想できたことです。予想できたことというのは、彼らが計画していたということですから。ですから、ミサイル、ICBMがほぼ完成する段階になったら路線を転換するという計画性を彼らは持っていたというふうに考えたらいいと思います。 ただし、
○公述人(小此木政夫君) 私はそこまでは考えていないです、議論はよく存じ上げていますが。 今、南北で目指しているのは、統一ではなくて共存だと思います。最近の文在寅政権の統一政策、朝鮮半島政策に関する公式的な説明、パンフレットの類いを見ますと、統一という言葉はほとんど出てきません。そうではなくて、共存、どうやって共存を達成して制度化していくかという、そういう問題です。 それから、北朝鮮側も、多分、今、統一ということを考えるよりも、
○公述人(小此木政夫君) 先ほど申し上げた中で私は強調したつもりなんですが、米朝間の今回の議論というのは、非核化の問題だけでなくて、国交正常化、つまり米朝国交というのが相当大きなテーマになってくる可能性があるというふうに思います。 これは、そういう意味で、その衝撃というのは、日朝は国交正常化しなくていいんですかという、そういう方向に多分働いていくんじゃないかというふうに思っているんですが。
○公述人(小此木政夫君) ええ、私はそう思っています。 一言付け加えさせていただければ、今、南北は、何というんでしょうか、オールインと言ったらいいんでしょうか、全て懸けているんです、この瞬間に、米朝会談に全て懸けていますから。もし、これを裏切るというようなことは、この会談を取りやめるというようなことがあれば、会談をやったとき以上の大きな衝撃になると思います。
○公述人(小此木政夫君) その指摘は分からないわけではありません。私も、そんな簡単に捨てるとは思っていません。短期的に捨てさせようとすれば、それは軍事的なオプションしかないような気がいたしますが。 ただ、長い間北朝鮮を見てきた者として一言申し上げれば、北朝鮮の核、ミサイルというのは軍事的な意味での抑止力であるだけではありません。それは外交力なんです、ある意味で。つまり、なぜ我々は北朝鮮と交渉しようとするか、アメリカまで交渉しようとす
○公述人(小此木政夫君) もちろんトランプ大統領に対していろいろなことを要請することはあろうかと思いますが、私は、基本的には交渉によって日本自身がやらなければ駄目だと思っております。 率直に申し上げて、拉致の問題、国交正常化の問題、それから先ほども申し上げたミサイルを含む安全保障の問題、これは、全ての問題に関して北朝鮮側と正面から交渉する気概が必要だと。そうしない限りこの地域には平和は訪れない、核問題も解決しないということじゃないか
○公述人(小此木政夫君) すばらしい質問だと思いますが、過去において日朝で国交正常化の交渉が行われたことは二回あるわけですね。一九九〇年の金丸・田辺訪朝団のとき、自民党を含む三党の共同宣言が出ました。それから、二〇〇二年の小泉首相の平壌訪問、日朝平壌宣言が発出されました。この二つの機会、大変大きな、それこそ戦略的な機会で、私は、もう個人的には、あのとき日朝が本当に動いていれば、関係正常化していれば、こんな核問題は今あっただろうかと時々考
○公述人(小此木政夫君) 韓国の保守政権が十年近く続きましたから、その間、南北の対話というのはほとんどありませんで、厳しい局面ばかり出ていましたから、若者がそういった反応を当初示したというのは、ある意味では当然だったんじゃないかと思うんですね。ただ、御指摘のとおり、オリンピックが始まる前と後で随分違うんじゃないかという気も同時にします。 ですから、韓国外交が南北と米朝とを結び付けるような形で成功しているということは、国民的な支持を現
○公述人(小此木政夫君) 先ほど申し上げたことですが、北朝鮮の指導者たちは恐らく、核、ミサイルを完成させることによって外交的な立場が強化される、このように考えていたというふうに思います。ですから、彼らの考えていたことというのは、それを獲得した後、外交を展開するということだったわけですが、しかし、それ以外にもあるのではないかということでいえば、やっぱり戦争の恐怖だと思うんですね。 アメリカがこの間行った最大限の圧力という政策は、経済制
○公述人(小此木政夫君) もしそういう形で非核化とか軍事的な圧力というのが軽減していけば、つまり、非核化の交渉が進展して米朝関係が改善されていけばと言っていいと思うんですが、それは米韓同盟はやっぱりだんだん緩んでいくと思います。それは避けられないと思うんですね。軍事的な連携を維持するために今行っている合同軍事演習のようなものを定例的に行うことが可能かどうかというところまで緩んでいくんじゃないかと思います。基地は維持するけれども攻撃的な軍
○公述人(小此木政夫君) ですから、おっしゃるとおり、去年までの段階はそういうふうに言っていたわけですね。核が完成するまでは、核をもっては交渉はしません、この問題をめぐって非核化の交渉なんか絶対やりませんと言い続けてきたわけです。完成したから、彼らはそれを外交のカードとして使って、放棄してもいいですよという、本当にどこまで放棄するかは別として、これを議題とすることを了承したというふうに私は理解しているんですが。 韓国も同じじゃないで
○公述人(小此木政夫君) なかなか難しい問題だと思いますが、私も、何というんでしょうか、日本人の気質のようなものというのはかなり影響しているように思います。 分かりやすく今回の事例で説明したいと思うんですが、例えば日本の製造業、この国は製造業の国ですね、日本の製造業の業者たちは、海外に輸出するときに自分たちの競争力はどこにあるかを考える。いい製品を作ってできるだけ安い価格で売れば売れるはずだということで、そこに一生懸命努力を費やすわ
○公述人(小此木政夫君) 成立すれば、成立してある程度話合いが進展する、これは、トップ同士の議論というのはそんな細かいところまで行くわけではありませんが、しかし、非核化のプロセスについて大ざっぱな合意が成立するということになれば、それは米朝関係も改善されていくわけですから、日本はやっぱりそれに付いていかざるを得ないですね。日本だけ北朝鮮との関係をこのままでいいですということには多分ならないと思うんです。あるいは、そうしようとしてもできな
○公述人(小此木政夫君) ただいま二人の公述人から一々納得のいくお話がございました。私、お二人と意見が大きく違うものではございませんが、昨今の朝鮮半島の情勢というようなものを中心にお話ししてみたいと思います。 昨今の情勢は、一般に考えられている以上に私は深刻だというふうに思っております。幾つかの理由はございますが、しかし、情勢自体が相当に深刻で、先ほど宮家さんはサバイバルというような言葉を使われて、現在の国際政治がそれを中心に動いて
○公述人(小此木政夫君) 最悪のシナリオということであれば、まさにやっぱり軍事的な問題になってくると思いますから、それは朝鮮半島での危機がエスカレートして、そこで偶発的な事故が起きること。偶発的な事故が起きればそれは当然日本列島にも波及してくるということになりますから、今、山口さんがおっしゃられたような事態というのはやっぱり懸念されるわけであります。 それ以外のものというのは、韓国との関係その他というのは、率直なところ、そういう事態
○公述人(小此木政夫君) 九四年の危機のときには、まだ北朝鮮は現在のようなミサイルだとか核兵器を持っておりませんでした。非常に初歩的な段階でしたから、核兵器開発に着手する、NPTを脱退するということが、それ自体が問題になっていたわけですが、今回の、危機と言えるかどうかまだ分かりませんが、これが危機に発展するとすれば、そういうものが保有される最終的な段階まで来た、つまり核とミサイルが結合する段階まで来たんだということを彼らは主張しているわ
○公述人(小此木政夫君) 本当に難しいですね。それは両方の、両極端の選択肢が実際に検討されているわけですから、多分、今現在もアメリカでは様々なオプションが検討されていて、その極端なオプションは、一番極端なオプションは北朝鮮と核交渉を行うという、北朝鮮の核保有をある程度まで認めるというものから核施設を破壊するというところまで、全てのオプションを検討していると思うんですね。 極端な、一番極端なものが採用されるというふうには思いませんけれ
○公述人(小此木政夫君) よく分かりません。全体像とか事件の性質、つまり、なぜ今このタイミングでこういうやり方でというのは、基本的なことになればなるほど不可解なんですね。二人の女性がどうこうしたというような映像に関してであれば幾らでも細かい分析は可能ですが、実はこの事件そのものが何か仮説を立てないと理解できないような事件だと思います。
○公述人(小此木政夫君) ですから、私はちょっと日韓関係の先行きを憂慮しているわけですね。そのような見通しでいって選挙が終わって、じゃ、始めましょう、だけど足下を見たら、まだ釜山には慰安婦像があります、これを撤去もできませんというようなことであったら、そもそも日韓関係そのものが新政権との間にスタートできないということになってしまいますから、そして、ただでさえもそういった問題に積極的に取り組んでくれるかどうか怪しい政権でありますから、憂慮