法務委員会
○参考人(小西聖子君) よろしくお願いいたします。 皆様、おはようございます。武蔵野大学の副学長を務めております小西聖子と申します。 精神科医で、専門はPTSDの治療及び研究です。被害者のお話を伺うようになって三十年になります。前回の二〇一七年の改正のときの法制審議会、それから今回の検討会及び法制審議会に委員として参加してまいりました。現在、東京都の性暴力被害者支援ワンストップセンターと連携を持って精神科の外来をしております。ま
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発言数 46件
初発言日: 1999-02-03 / 最新発言日: 2023-06-13 / 1 ページ目 / 全体 3ページ
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○参考人(小西聖子君) よろしくお願いいたします。 皆様、おはようございます。武蔵野大学の副学長を務めております小西聖子と申します。 精神科医で、専門はPTSDの治療及び研究です。被害者のお話を伺うようになって三十年になります。前回の二〇一七年の改正のときの法制審議会、それから今回の検討会及び法制審議会に委員として参加してまいりました。現在、東京都の性暴力被害者支援ワンストップセンターと連携を持って精神科の外来をしております。ま
○参考人(小西聖子君) お答えします。 ちょっとまとまったお答えできるかどうか分かりませんが、障害といった場合に、多岐にわたるわけですね。例えば、身体障害もあれば、精神障害もあれば、それから知的障害ということもこの性犯罪の被害ということについては結構関わってくると思います。それぞれが、今回の法案に沿って言えば、意思のその形成、まあ認識のところですね、そこで、例えば年齢が成人に達していてもこれが被害だと分からないというようなこともあれ
○参考人(小西聖子君) 性教育については、要するに多角的、要するにここの場での子供に必要な伝達すべき情報は何かということから考えると、いわゆる狭義の性教育ではなくて、様々な面での教育が必要だと考えております。それは今先生が言われたこととほぼ共通しているかもしれません。 例えば、それは、その権利の問題でもありますよね、人権の問題でもある。それからもう一つ、体を触ってきたり、悪意を持って近づく人がいることもやっぱり事実として知っていく必
○参考人(小西聖子君) この事件で無罪になったということが、法律の雑誌なんか読みますと、その抗拒不能の解釈というところに問題は収れんしていて、そうじゃないことも十分あり得たというふうに書いてあるんですけれども、でも、この人が本当にどういうふうに傷ついていたかということをその一審の関係者が分かっていたとは、記録を見ると、私には思えません。 どっちかというと、被害を受けた人は、そんな泣いたり苦しんだり、そういう状態で人の前には現れないん
○参考人(小西聖子君) そうです。例えば、裁判官向けの司法研修所における研修とか、あるいは法務総合研究所における検察官の研修、警察官の研修、いろんな研修の中でこういう被害者の心理ということについて取り上げていただき、私もそのうちの幾つかに講師として参加したりしています。おっしゃるとおり任意ですので、全体のこういう裁判に関わる法曹の人たちに伝えるということができていないのはとても残念だと思っています。 実態をお話しすると、そういう方た
○参考人(小西聖子君) おっしゃるように、基本は、ドーズリスポンスと言ったりするんですけれども、受けたその被害の量、量といいますか、期間も含めて、それが重ければ症状が重いという基本は当然ございます。 ですから、PTSDが発現するというところには幾つか段階があって、例えば、例えば典型的なレイプという言い方がなかなかできないんですけれども、そういうものがあったときに、一回限りの被害で、知らない人から、今までの刑法でも扱われていたようなこ
○参考人(小西聖子君) おっしゃっているような加害というのは実際にございますし、例えば薬を使ってやるものもあるし、それから、カウンセリングの中で、恋愛感情を持ったように、ようにという言い方があれですけど、なって、後で訴訟になっているケースなんかも実際に経験しておりますので、医師、患者、それからそのカウンセラー、クライアントの関係というのはやっぱり対称ではありませんから、当然、職業的な倫理が非常に要求されるものですよね。それが守られていな
○参考人(小西聖子君) 今おっしゃった健忘だけがある場合は、どちらかといえば解離性障害というふうになりますが、でも、もちろんPTSDの中にも健忘の症状はございます。 様々な理由により、大体PTSDの患者さんというのは回避的なので、できたら事件のことは考えないでなかったことにしようというのが最初の反応なんですね。それがずっと続いて、うんと後になって出てくるという場合に、私の経験では、一番多いのは結婚とか特に出産ですね。虐待のその記憶だ
○参考人(小西聖子君) そうです。要するに、その法律がモデルにしているものは、嫌だったらノーと言うだろう、考えなくちゃいけないときは考えて判断するだろうみたいなモデルに私には思えるんですけど、とても人間はその特殊な事態に置かれたときにそうはできない。そのことは、前回のときにはほとんど皆さん無反応でしたけれども、今回はかなり勉強されているんだなというか、理解されているんだなというのは法制審議会でも感じました。 その中で、お尋ねのどうい
○参考人(小西聖子君) 調査の必要性というのは、その折々に、特に今回の法制審では話されていたと思います。例えば、一番分かりやすいのが公訴時効の延長についてのその内閣府のデータの不十分さなんですけれども、そのために意図された調査ではありませんから、答える人の六割が誰にも言っていない。誰にも言っていないけど、言っている人の中で、例えば三十三まで延びれば大丈夫だと言われても、言わない人は、きっともっとできない人たちだということが予想されますよ
○参考人(小西聖子君) 私は、一九九三年から、東京医科歯科大学の犯罪被害者相談室におきまして最初は室長としまして犯罪被害者の精神的援助に当たってまいりました。去年からは武蔵野女子大学に移りまして、こちらでも心理臨床センターという名前で犯罪被害者の精神的援助をする場所を設けて実践活動をしております。 私は、前のお二人の方と違いまして法律の専門家ではございませんので、法案そのものの法的なことについて何か申し上げるというのは難しいんですけ
○参考人(小西聖子君) それは精神的なケアについてということですね。
○参考人(小西聖子君) 非常に大事なことだと思っています。 警察はむしろ組織としてはかなり早くから被害者援助に取り組んでこられているわけですが、それでも末端ではやはりなかなか変わらないところもあるわけですね。それは、多分司法にかかわる裁判官、検察官、弁護士、すべての方がやっぱりそうであろうというふうに思います。そういう直接犯罪被害者にかかわる方のかなり集中的な啓蒙活動とか教育というのも必要だと思いますし、もう一つは、犯罪被害者の人が
○参考人(小西聖子君) それは刑事訴訟法の中でということですよね。 もちろんこれだけで十分とは思えないんです。付き添いというのも今回の法案の中には入っていますけれども、例えば、来る前にどういうことが起こるか説明する。それから、終わった後に今度はそれに対してサポートする。どんなふうにしても、やっぱり出て証言するということはそれだけで非常にインパクトがあることでありまして、実際に治療していましても、期日に合わせてぐあいが悪くなるのを見越
○参考人(小西聖子君) 通報率というのも最近幾つか調査されていますが、どの調査でも、性犯罪というか性暴力被害ですね、性暴力被害の通報率が一〇%を超えているものはありません。ほぼ、大体これも数%程度ですから、十数件に一人ぐらいしか警察には通報していない。通報したものが、通報というのはこれは被害者の方が言っていることですから、きちんと取り上げられているかどうかもわかりません。ですから、そういうものが重なってこの数字の差になってくるんだという
○参考人(小西聖子君) 今までの公的な施設というのは、NGOがあったときに、同じことをとってやろうとするようなところがかなりあったと思うんですけれども、この分野に関してはNGOをつぶしたらきっとできないと思うんですね。NGOに効率的に援助して、NGOがうまく動くように持っていくということが非常に大事だと思うんです。そのために、公的機関としては、そういうところに援助したりトレーニングしたりすることができるような公的機関を設けていただけると
○参考人(小西聖子君) 私だけではなくて、私のグループというか大学から何人も派遣していろんなところに行ってやっていますが、一回限りの講演みたいなものもこれも意味があると思うので、それはあちこちいろんな県警に行ってやりますけれども、組織的にやっているのは、警察学校の中で、一つは被害者対策の専門の人たち、婦警さんもいますしそれから心理専門職の人もいますけれども、そういう人たちに対してほぼ一週間ぐらいの研修がある中のかなりの部分を受け持ってい
○参考人(小西聖子君) これが人権教育というふうに位置づけられるのかどうか、私は余りそういうふうに思ったことがなかったのでわからないんですが、例えば被害者の心理についてもっとわかってもらいたい、それから女性の性的な被害についてわかってもらいたいということについては、私どものスキルもあると思いますが、行けばかなりな方が、むしろ非常にナイーブに、こういうことがあるのを知らなかった、女性の被害というのはこんな大変なのを知らなかったというふうに
○参考人(小西聖子君) 本当に防犯ということを考えたら、これは加害者のケアというのは、特に累犯の多い性犯なんかでは非常に大事なことになってくるわけですが、これは本当に手間もお金もかかる、やっぱり決意がなくてはなかなかできないものであるということはまず知っていただきたいと思うんですね。 被害者のケアさえ、本人がよくなろうと思っていてさえ時間がかかってすごく大変なんですね。加害者はいろんなことに直面すればするほど自分の責任を感じなくては
○参考人(小西聖子君) 私もそのメディエーションを否定しているわけでは全然ありません。難しいということを知らずに安易に言われるのが危ないと思っているだけです。済みません。