憲法調査会
○木村参考人 中山会長先生並びに委員の先生方、きょうはこのような大変に大事な会議にお招きを受けまして、感謝にたえないところでございます。本当にありがとうございました。 本日のテーマは科学技術の進歩と憲法ということでございますが、会長先生、事務局からの前もって御連絡によりますと、非常に幅広い視野で、大所高所からこの問題点について論じていただきたいということでございますので、話の途中で、その詳細その他についてもし御疑問にお感じの節は、後
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発言数 27件
初発言日: 2004-04-15 / 最新発言日: 2004-04-15 / 1 ページ目 / 全体 2ページ
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○木村参考人 中山会長先生並びに委員の先生方、きょうはこのような大変に大事な会議にお招きを受けまして、感謝にたえないところでございます。本当にありがとうございました。 本日のテーマは科学技術の進歩と憲法ということでございますが、会長先生、事務局からの前もって御連絡によりますと、非常に幅広い視野で、大所高所からこの問題点について論じていただきたいということでございますので、話の途中で、その詳細その他についてもし御疑問にお感じの節は、後
○木村参考人 これも私たちの命の終わりに関する大変に重要な問題でございますが、私は、会長がただいま言われましたように、高齢者のクオリティー・オブ・ライフといいますか、本当にそういうことが充実されるような制度をつくっていく、つまりそれをサポートする医療なり社会制度ということが極めて重要になってくるわけで、高齢者が命の終わりまで、最後の最後まで健康に生きられるような社会づくりを、日本でもいろいろな形で、高齢者をめぐる関係法律、制度ができてい
○木村参考人 これは会長、全く御指摘のとおりでございまして、私がこの問題に取り組むことになった大変に大きいきっかけの一つも、アメリカでの私の子供たちの教育の現状を見たからなんですね。 アメリカでは、PTAの会というのが、昼間にやりますと父兄が集まらないものですから、夜にやるんですけれども、子供のとっている授業の時間に合わせて各クラスを回る。音楽とかアメリカ史とか体育とか、いろいろ回るわけですが、健康の時間というのがありまして、健康の
○木村参考人 そのように御理解していただいて結構でございます。
○木村参考人 会長先生から、大変にこれは基本的に重要な問題についての御質問をいただきましたが、これは、ヨーロッパといっても、実は国によっていろいろ違いもございます。例えば、イギリス、ドイツ、フランス、それぞれ違うんですけれども、ただいま御指摘していただいた問題点から考えると、何といっても、第二次世界大戦下のナチス・ドイツの非人間的、非人道的な医学人体実験の影がヨーロッパを覆っておるんですね。 ですので、ドイツの憲法の中には人間の尊厳
○木村参考人 私は、大変な生命医科学技術の進歩の中で、やはり人間の生命の尊厳、そしてまた基本的人権が侵される危険性が極めて大きなスケールで、これはもうナチス・ドイツの体制下で明らかになってきたわけですが、それとはまた違った意味で、非常に大きく侵害の可能性が出てくるわけですね。 そういう観点からしますと、私は、特に遺伝的マテリアルの保全、環境の保全、そしてまた人間の生命の尊厳ということについては前向きに検討して、そして新しい時代の新し
○木村参考人 私は、会長の意見に全面的に賛成です。憲法上きちっとした対応をしていきませんと、これは、これからの日本の国の根幹、情報については、漏えいの問題とか自分のプライバシーの保護とか、もう根幹にかかわる問題だと思うんですね。 特に、情報化時代の中で、私たちは間違った情報にいろいろ惑わされることも多いわけですし、コンピューターの分野では、バイオエシックスに関連してコンピューターエシックスという分野がありまして、膨大なハンドブックが
○木村参考人 この点は、世界的に見ましても非常に大きい問題の一つになってきているわけですね。つまり、司法が科学の具体的なデータについてどういうふうに判断するのか。ですから、国によってはサイエンスコートみたいなものをつくっている国もございますが、日本では今度新しくそういうことで、知財の方面の、特定の機能を果たすような裁判所を高裁の一部局に設けるということも、私がメンバーであります法曹制度検討会でも話し合いがなされたことがあるわけです。
○木村参考人 本日御配付されました資料の中にも、三十三ページでございますか、そこに、「各国憲法における科学技術・生命倫理に関する規定」ということで、さまざまな国の事例が出ておりますが、私は、今の会長の御質問に直接お答えするという形でいえば、これは基本的に大変に大事なことになってくるだろうと。 そういう知的財産権の保護あるいは情報の規制に関する、特にプライバシーについては憲法の中に組み込んで、我が国の憲法は一応あって、そして最高裁の判
○木村参考人 これは大変に重要な御質問をいただきまして、感謝にたえません。 きょう、先生方の机の上に配付されてあります資料をちょっとごらんいたただきますと、そのことが今御説明できるかと思います。「生命操作の時代」という三ページばかりのプリントがございますが、これは「看護に生かすバイオエシックス—よりよい倫理的判断のために」という本の中からとったプリントです。 ただいまの水島先生の御質問にお答えする形で申し上げますと、これの二十ペ
○木村参考人 これも大変に重要な御質問をいただきましたが、先生のおっしゃるように、やはりガイドラインはガイドラインで、きちんとした法律があった方がいいという説もアメリカ、ヨーロッパ諸国ではございますね。 ただ、専門的な学会で、例えば代理母の出生その他については認めないというガイドラインを学会で出しておりましても、やる人が出てくるわけですね。そういうときには、これは、バイオエシックスの立場からは、学会の制裁ということによる会員資格の剥
○木村参考人 これは大変難しい問題ですが、先生が何回か繰り返して使われました言葉で、市民を巻き込んでやっていくのは大変結構であるという御指摘をしていただきましたが、これは巻き込んでではないんですね。それは、専門家の学会があり、あるいはれっきとしたいわば官公庁のシステムがあって、そういう中で市民を巻き込んでやりましょうという発想ではなくて、バイオエシックスがつくり上げられてきたのは、むしろ市民の側からの、自分の命の情報を、きちんとそれを持
○木村参考人 先生のおっしゃるとおり、自分の命を自分で守る、そして、いろいろな形で命を自分で守るんですが、それを支え合うというプログラムを学校教育の現場でつくり上げていくことが大事だとかねがね思っているのですね。 先ほど申し上げましたけれども、単に教科書を勉強するというだけではなくて、いろいろな課外実習を含めた、例えば臓器移植のセンターへの訪問とかあるいは病院——私、ちょっとした小さい事例で申し上げますと、私の息子が手術をすることに
○木村参考人 これはもう水島先生から大変に核心を突いた御質問をいただきまして、もし私が人工妊娠中絶をジェノサイドだと議事録の中で発言していたとしたら、それは間違いなんです。そういうつもりで言ったのではなくて、アメリカのバージニアのカトリックの方々が、ゼネラル・ダグラス・マッカーサーについて、あなたはジェノサイドゼネラルだと言われるようになるよということを言ったんですね。そういうことからいうと、人工妊娠中絶の件数が極めて多く、日本の人口の
○木村参考人 今水島先生から御指摘いただいた問題は、これはもう本当に大きい問題でございます。 先生の言われた支えていく仕組みを大事にするということは、私のつくり上げてきたバイオエシックスの基本的な理念の一つです。ですから、選択肢として、産むか産まないかというのではなくて、やはり、例えばアメリカの場合ですと、ワシントンDCで遺伝子診断を受けて、遺伝的障害を持って生まれる可能性があるというふうに仮に判断された場合に、隣のメリーランド州だ
○木村参考人 先生がただいま御指摘の、特に、心に病を負ったそういう方々のための権利をどのようにして守っていったらいいのか。実は、バイオエシックスというのは、そのような方々をサポートするために生まれたという側面もあるんですね。 ワシントンDCにあります世界で最大のセント・エリザベス精神病院という病院がございますけれども、そこは、壁に張ってあるのは精神病患者のための権利の宣言、これが一九七〇年代の後半にできています。 私は、学生たち
○木村参考人 これは大変に大きいテーマでございまして、できればあと二時間ぐらい話をしたいんですけれども、今の先生のお考えでいいますと、バイオエシックスという学門自体がどのように発生したのかという根幹にかかわる問題なんですね。これは、私は、シビルライツといいますか、人間の命の尊厳を求めて、つまり、それまでいわば医師、政策担当者、あるいは専門家に金縛りに遭って、身動きとれなかった一人一人の人間の命の尊厳を求めての叫び声の闘いの中から生まれて
○木村参考人 先生の御指摘は大変に示唆的といいますか、例えば、キリスト教の基本的な原理は、一神教であるところのイエス・キリストの父なる神、創造者としての神をこれは念頭に置いて、旧約聖書その他から私たちはその信仰を受け継ぐわけですけれども、聖書の中には、神が人間をつくって、そしてその人間に、産めよ、ふえよ、地に満てよというふうに言ったんですが、ほかの動物その他を支配して神様の栄光のために使うということを許容している文言で理解されるわけです
○木村参考人 まさに、その点につきましては、先ほど申し上げましたように、新しい時代の中での新しい憲法に、このような科学技術の推進を日本国としてこれは全面的にサポートする、知的財産権のことも含めまして、と同時に、それにさまざまな形での障害といいますか弊害が起こらないような形の命の尊厳ということをきちっと入れるべき時代に到達しているのではないか。 そうしないと、私が一番最初に申し上げましたように、非常に大きいスケールでの環境破壊、これは
○木村参考人 今先生の御指摘につきまして、既に私がるる御説明申し上げましたが、まさに歴史的健忘症との闘いを出発点にしたバイオエシックスということで、これは、私たちの国のかつての政府並びに軍部がアジア近隣諸国にいろいろな形での積極的な侵略行為をしたということのほかに、そういうことも踏まえて、国内におきましても、例えばハンセン病患者への長期間にわたる立法上の差別の問題とか、さまざまな問題がありまして、命の問題というのは大きな広がりを持ってい