我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会公聴会
○村田公述人 貴重な発言の機会を頂戴いたしましたことに感謝申し上げます。 私は、法律学者ではございませんで、国際政治学者でございますので、国際政治学者としての個人の見解を申し述べたいと思います。 まず、今般、政府がこのような安全保障に関する法案を御提出になっている背景として、国際情勢の急速な変化というものがあるだろうと思います。それは、グローバルにも、そして日本を取り巻くこの東アジア太平洋地域、リージョナルな面でも起こっているこ
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発言数 90件
初発言日: 2000-03-09 / 最新発言日: 2015-07-13 / 1 ページ目 / 全体 5ページ
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○村田公述人 貴重な発言の機会を頂戴いたしましたことに感謝申し上げます。 私は、法律学者ではございませんで、国際政治学者でございますので、国際政治学者としての個人の見解を申し述べたいと思います。 まず、今般、政府がこのような安全保障に関する法案を御提出になっている背景として、国際情勢の急速な変化というものがあるだろうと思います。それは、グローバルにも、そして日本を取り巻くこの東アジア太平洋地域、リージョナルな面でも起こっているこ
○村田公述人 御質問ありがとうございます。 今先生が御指摘になりました憲法の前文のくだり、国際社会の公正と信義に信頼してというところでございますが、かつて京都大学に高坂正堯先生という大変著名な国際政治学者がいらっしゃいましたけれども、高坂先生がかつて、この憲法前文の今御指摘のくだりを挙げられまして、自分は改憲論者ではないけれどもと断りをつけながら、このくだりはやはり少しおかしい、国際社会の公正と信義にちょっとだけ信頼しというふうに、
○村田公述人 先生御指摘のように、冷戦のころには恐らく国際政治の中心、正面舞台はヨーロッパであったと思いますけれども、冷戦の終えんとともに、アジア太平洋地域が国際政治の大きな中心になってきた。中国、そしてロシアといった大国も存在する。 そういう東アジア地域が国際政治の正面舞台になってきたときに、我が国にとって組み合わせとして残念なことは、その時期にまさに我が国の国力が低下しつつある、こういう組み合わせの中で今我々はこの安全保障環境を
○村田公述人 私も岡本公述人と同じでございまして、ホルムズ海峡の機雷敷設の蓋然性について、ここで申し上げるような特段の知見を持っているわけではございません。 ただ、あえて御質問に対して申し上げるならば、存立危機事態であるとか重要影響事態であるとか、そういったものについての対応の枠組みを整備することが、そのような事態がより起こりにくくなる抑止の効果を持つであろうことは間違いないであろうと思いますし、それから、国際情勢の変化が加速度的に
○村田公述人 御指摘ありがとうございます。 専守防衛ということについても、恐らく、かなりその概念に幅というものがあるんだろうというふうに思います。先生が御指摘になったように、もちろん他国に対する侵略行為などは認められないわけですけれども、非常に専守防衛を限定的に考える場合と広く捉える場合があるだろうというふうに思います。 そういう意味では、専守防衛というのを議論されている中で、どういうレベルで専守防衛が議論されているのかというこ
○村田公述人 私の例えも適当でなかったかもしれませんけれども、家屋のように所有地が明確であって、ここからは村田のものである、ここに燃え移ったら消すけれども、そこから先は隣家であるから出ていかないというような明確な区分というものが、今の安全保障、特にサイバーなんかの場合は、どこからが日本のテリトリーであってどこからが他国のものなのか、民間なのかパブリックなものなのかというような区別が非常に曖昧なところで安全保障のせめぎ合いが行われていると
○村田公述人 御指名をいただきましてありがとうございます。 確かに一つの整合性を持った考え方だと思いますし、私、先ほど申し上げましたように、自衛隊のキャパシティー、それからこれから恐らくますます苦しくなるであろう財政状況というものを考えたときに、自衛隊が世界の至るところでプロアクティブに活動できるというふうには想定はなかなかできないだろうというふうに思います。 そういう意味で、基本的な認識はおおむね一致しているのですけれども、た
○村田公述人 ありがとうございます。 先ほども申し上げましたように、そして先生も御指摘になりましたように、日本を取り巻く東アジアの安全保障環境も、またグローバルな国際情勢も、急速にそしてかなり大きく変わりつつある、そういう新たな環境に対応する必要が出てきているということが第一点でございます。 とりわけ価値観を共有する日米の同盟関係を一層強化すること、そして、今御指摘にありましたように我が国も財政的に非常に厳しいわけですし、アメリ
○村田公述人 今御指摘になりましたように、他国の戦争に巻き込まれるとか、それからみずから進んで戦争ができる国になるとかいうような御批判は、この法案についてさまざまな御批判があることは私も十分理解しておりますし、もちろん議論の余地がいろいろなところであるだろうというふうに思いますけれども、そのようなセンセーショナルなレッテルを張ってこの法案を批判するということは、安全保障の問題を国民が広く深く議論する上で資するものではないだろうというふう
○村田公述人 ありがとうございます。 日本外交にとって、対米外交かアジア外交かという二者択一はないであろうと思います。戦後の日本外交がうまくいった事例というのは、アジア外交がうまくいって、そして日米関係もよくなっているということであろうと思います。 アジアとの関係を犠牲にして日米同盟を強化するとか、あるいはそのまた逆というようなパターンはうまくいかない。つまり、アジアで尊敬され、アジアで多くの友を持たない日本はアメリカにとって魅
○村田公述人 ありがとうございます。 まず、安全保障という非常に難しい問題で、今般、民主党と維新がこのような独自の案を出されたということは、国会での議論を活発化させ、さまざまな意見といいますか選択肢を国民に提示するという上で大変貴重なことであったというふうに思います。国会の議論はかくなければならないというふうに思います。 その上でですけれども、具体的に申しますと、そして、政府がお出しになっている法案の中でいわゆるグレーゾーンの部
○参考人(村田晃嗣君) 村田でございます。 既に、ただいま川上参考人から非常に詳細な意見の陳述がございまして、私もほぼ同意見でございますけれども、簡単に私見を申し述べたいというふうに思います。 まず、先ほどの川上先生のお話にもありましたように、このオバマ政権の発足、アメリカ外交の変化の意味ということでございますけれども、オバマ政権あるいはオバマ大統領の登場というのは、共和党八年から民主党に政権が替わった、あるいはアメリカの歴史上
○参考人(村田晃嗣君) これも川上参考人が言われたこととほぼ同意見でございますけれども、一つは、この問題が日米の二国間の通常の政府交渉と違って、やっぱり沖縄という地元の意向、地元の立場というものを十分考慮しないといけないがために、二者間のゲームではなくて三者間のゲームになっているということが甚だ話を複雑なものにする一つの大きな理由であろうというふうに存じます。 それから、先生が御指摘の九五年あるいは九六年から考えましても、この十数年
○参考人(村田晃嗣君) ありがとうございます。 先ほど佐藤参考人も御指摘になりましたように、予算の裏付けというのはこれは議会しかできないことであると、言うまでもないことであります。 しかし、広中先生が今御指摘になりました京都議定書の場合は、クリントン政権が署名をした段階で、上院では反対多数で、そもそも批准できないことはあらかじめ分かっていたんですね。それを、言うならばある種の政治的なパフォーマンスとしてクリントン政権はあの議定書
○参考人(村田晃嗣君) 沖縄がアメリカにとって戦略的に重要であるということは言うまでもないと思います。それゆえに、この問題についても過去十数年にわたって議論がされていることだと思うんですが、ただ、今日のお話でも出てまいりました軍事的必要性というのとそれから住民の負担というのは両方とも多義的な言葉でございまして、軍事的必要性というのは何も一つの事柄に限ることではない。 例えば、北朝鮮がミサイルの発射実験を行った、そして間もなくもしかし
○参考人(村田晃嗣君) ありがとうございます。 核の問題は大変重たい問題だというふうに存じます。今般の北朝鮮のミサイル発射実験を受けても、こういう挑発行為を受けますと、当然日本国民の間に安全保障に対する不安というものが広がってくるわけですから、そういう中で、例えば一部に核武装論のような話に連動するというところはあるかもしれません。 私は、核武装の議論そのものをしてはいけないというふうな立場ではもちろんございません。可能性として核
○参考人(村田晃嗣君) ありがとうございます。 まず第一点の抑止力のことですけれども、核の先制不使用ということを含めて抑止力の在り方を見直すべきではないかという点についてですが、私はそういう可能性も十分、当然あり得ると思うんです。来年ですか、NPTの再検討委員会になるわけでして、こういう機会に核の問題について国際的な議論を高めていくということは非常に大事だと思います。 ただ、問題は、我が国自身は核を持っていないということであって
○参考人(村田晃嗣君) 先生御指摘の点は、十分多角的に検討すべきことであって、私がここでイエスかノーかと即答を申し上げることはできませんけれども、北朝鮮の意図に関して言うならば、例えばアメリカがそのような核の先制不使用という態度を取れば北朝鮮がこの核の問題で方針を大きく変えるかというと、恐らく北朝鮮の意図というのは別のところで働いていて、先生御指摘のように、それを一つのエクスキューズといいますか、彼らが今の路線を突き進む上での口実として
○参考人(村田晃嗣君) もしも日本側の政権交代によってこのグアム協定が破棄されたり履行できなくなったら、日米関係にとってこれがクレディビリティーを害することであることは言うまでもないと思います。それは、先ほど申し上げたように、アメリカ側の事情でこの協定が履行できなくなった場合にやはり日米関係を害するのと同じだと思います。 ただ、アメリカ側について言うならば、やはりアメリカの議会もこの問題だけを議論しているわけではないですから、ほかの
○参考人(村田晃嗣君) ありがとうございます。 御案内のように、二〇一〇年が現行の日米安全保障条約が締結されてから五十年になるわけでして、私は、それを機に安保共同宣言のようなものを発出すべきだというふうに発言し、あるいは書いたことがございますけれども、それは、日米同盟の重要性というものを改めて確認するための言うならば政治的文書という意味で申しておりまして、現行の日米安全保障条約の内容をそれによって変えるというような意図のものではござ