「林崎良英」の過去の国会発言

発言数 43件

初発言日: 2001-02-22  /  最新発言日: 2001-02-22  /  1 ページ目 / 全体 3ページ

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2001-02-22 衆議院

憲法調査会

○林崎参考人 おはようございます。理化学研究所から参りました林崎と申します。よろしくお願いします。 まず、本日私が、お手元に配付いたしました資料を用意しました。ダブルクリップでとめてあります。二つになっていまして、先にある方がきょう使わせていただく資料でございます。後半の方は、最近の我々の研究活動についてのまとめみたいなもので書きましたので、御参考にと思ってつけさせてもらいました。主に前半の方の資料を使わせていただきたいと思います。

2001-02-22 衆議院

憲法調査会

○林崎参考人 最初の御質問でございますが、日本が今後この領域でどのようにして勝っていくかということですけれども、ライフサイエンスの、このゲノム科学をやっていて非常におもしろかった点というのは、最初はこういうゲノムという有限のものがありまして、それをどこの国が何%とるかというような、そんな話に終始しておったんですけれども、ふと気づいてみますと、これは囲碁ゲームと同じで、囲碁は盤上のどれだけとるかという話ですが、ふと気づくとその盤上は自分が

2001-02-22 衆議院

憲法調査会

○林崎参考人 自分の研究と言われましたけれども、自分の研究の場合は明らかに、とにかく日本のゲノム科学、スタートしたときにはちょっと困った状態でしたので、何とかしなければならないという形で、結構トップダウン的なところがあったと思います。 私思うのは、トップダウンと、あとやはりボトムアップで、公募型のもので結構、最近出てきましたけれども、大型のグラントというのが出てきました。やはりああいう公募というのは、応募した方の本人がやる気になって

2001-02-22 衆議院

憲法調査会

○林崎参考人 まず、遺伝子の総数の問題ですけれども、遺伝子の総数とたんぱく質の総数は異なります。それはどうしてかといいますと、遺伝子の定義の問題にかかわってきます。 遺伝子の定義というのは、先ほどゲノムの配列というのがありましたが、そのゲノムの配列の一カ所から出てくるわけですが、一カ所から出てきたたんぱく質の形が異なるケースというのが非常にたくさんあります。そういうものをまず考えますと、たんぱくの種類は必ずしも三万ではないということ

2001-02-22 衆議院

憲法調査会

○林崎参考人 私がいつも困りますのは、このゲノムの話とか、特に生物ゲノムの話ですね。この話を一般的にこういうふうにかみ砕いてするケースがありまして、よく政治家の先生方とか行政官の方々とかが我々のところに来られて説明したときに、例えば宇宙とか原子力の話はよくわかるのですけれども、ライフサイエンスの話がなかなか難しいといってわかっていただけない。それはやはり特別な用語とか、あるレベルのところ、全部が目に見えないものなのですね。そこが非常にわ

2001-02-22 衆議院

憲法調査会

○林崎参考人 まず、産業的な知的所有権を出すための、そういうタイプの研究と、それから基礎研究の二つのことを、バランスの問題をおっしゃいましたが、まさにそれは重要なポイントであると思います。 必ずしもこのゲノム科学とかいうような領域が、現在においてこれだけ、世の中を騒がせているといったらあれなんですけれども、いろいろ言われるのは、当然科学的に非常に重要です。それは間違いないのですけれども、絶対に産業的なインパクトがあるということは間違

2001-02-22 衆議院

憲法調査会

○林崎参考人 予想しなかったということでございますが、まず、ゲノムのシークエンスが出てきたということで、世の中が非常に変わるのは間違いないのですけれども、その変わるという意味合いがよく誤解される点がございます。変わるとおっしゃったので、ちょっとその辺を先に指摘したいと思うのです。 一九九五年に、インフルエンザ菌という菌の全長の配列が出ました。それはゲノムDNAの全長の配列がわかった最初の生物だと思うのですけれども、その配列が出たから

2001-02-22 衆議院

憲法調査会

○林崎参考人 まず、私の専門はヒトです。ヒトを研究するためにマウスをやっております。ですから、マウスは、あくまでヒトのモデルであるというとらえ方でマウスをやっております。 御質問は、どっちが市場性があるか、どっちがもうかるかという話なんですけれども、例えば、ある薬を開発するということを目的にしたとします。そのときに、アプローチは二つあります。 一つは、ヒトで直接、例えばcDNAをずっと単離して、それを用いて薬をつくる。非常に直接

2001-02-22 衆議院

憲法調査会

○林崎参考人 ヒトゲノムの標準的な配列の暗号解読、これは非常に慎重でなければいけないのですけれども、比較的問題になるケースが少ないと思います。一番問題になるのは、個人個人の配列情報です。個人個人というのは、患者個人とか、そういう診断を行う対象となるその人の配列が非常に問題になります。 生命倫理の基本原則に記してありますように、尊厳を守らなければいかぬ、おっしゃるとおりでございまして、その個人個人の遺伝暗号、DNAの配列を個人の利益に

2001-02-22 衆議院

憲法調査会

○林崎参考人 重要な問題であると思います。重要な問題であるかというお尋ねですので、重要な問題であると思います。 それの規制ということなんですけれども、個人の尊厳を脅かすようであってはいかぬ、そういうのは当然法律的に明確になっていればよいことであるというふうに思いますが、今度は逆の立場で、不必要に、全然問題が生じるはずがないようなレベルでそれが規制になって科学技術の発展を阻害しますと、逆に、これはまた人類の福祉に対して反対の方向に働き

2001-02-22 衆議院

憲法調査会

○林崎参考人 そういう意味では共通になっております。ヒューマンゲノムに関してはそうでございます。 ただし、cDNAに関しては、例えば、二年前ですか、一年半ぐらい前ですか、ESTの特許がアメリカで認められました。そういうような、シークエンスそのものが特許に認められるのか、例えばコンピューター予測した機能で認められるかもしれないという不安といいますか、そういうようなものがまだございまして、そういった意味では、やはり今、産業的にも特許的に

2001-02-22 衆議院

憲法調査会

○林崎参考人 今たんぱくの話が出ましたけれども、たんぱくまで、この三千種というようなところまでやりますと、それで一体何がわかるかというと、やっと生体の三つの主要構成成分がそろうという形になります。 先ほど言いましたように、インフルエンザ菌の話をしましたが、それが全部そろって一体何がわかったかというと、それだけでは結局、機能研究になっていかないわけです。あともう一息です。 要するに、何が言いたいかといいますと、産業とかそれから学問

2001-02-22 衆議院

憲法調査会

○林崎参考人 ジャンクDNAというのは、いろいろなところでそういう研究者の方々がお使いになられて定義がはっきりしておりません。その定義によっていろいろ変わると思うんですけれども、ある使われ方の一つには、ゲノムDNAの中でたんぱく質やRNAにならないところをジャンクと呼ばれている方がおられます。 もしその定義だとしましたら、その研究というのは、先ほども言いましたが、直接例えば即産業とかそういうものにはひょっとしたらつながらないかもしれ

2001-02-22 衆議院

憲法調査会

○林崎参考人 非常に的確なところをお聞きになられて、ちょっと私もどう答えていいか困っているんですけれども。 まず、おくれたというときによく引き合いに出されるのが六%という数字なんですけれども、あの数字は本当に百分の六かというと、必ずしもそうでもないというふうに思います。 理由は、シークエンスそのものの質の問題があるんですね。何でもいいからとにかくたくさんやるというパターンと、本当にきっちり端から端まで読むというパターンとがありま

2001-02-22 衆議院

憲法調査会

○林崎参考人 コンピューターで機能を予測して有用性を証明といって、本当にそれでパテントが成立するかという問題ですが、アメリカはそうなっているとおっしゃったのですけれども、必ずしもそうではない、まだわからないという点です。ケース・バイ・ケースで、今揺れ動いているところだと思います、私の解釈では。 ですから、それがどちらに転ぶかということと、あともう一つは予測のレベルですね。非常にいいかげんな予測から非常に精度の高い予測までのレベルがあ

2001-02-22 衆議院

憲法調査会

○林崎参考人 これは非常に難しい問題ですけれども、国家がそういうふうに決めるというのは、国として、全体としては利益があるからということを考えたのでしょうか。全体の福祉と個人のプライバシーの問題、これは常に憲法の上でも問題になるような話です。 私の個人的な意見なのですけれども、確かに科学は、そういうものをまとめて国が決めてやってしまいますと非常に速くは進みますけれども、果たしてそれが全体にとって幸せといいますか、やはり我々が科学を進め

2001-02-22 衆議院

憲法調査会

○林崎参考人 ですから、現在、基本的に配列が出た、それがどういう意味をしているか、今度、その意味がわかったところで、それをどう利用するかということなんですけれども、少なくとも後者の二点、それを実行する領域をポストゲノムというふうに称していると思うんですが、それに関しては、領域が定まったかというと、まだまだそんなことはなくて、今わからないことだらけです。ですから、まさにそういうところが、これからどれだけ日本が頑張れるかという点で、ここの領

2001-02-22 衆議院

憲法調査会

○林崎参考人 基本的に、このA、T、C、Gであるというのは、きょう私はDNAの話をしました。これは生物とは何かという問題に起因します。生物というのは、基本的な一番重要な性格というのは、自分と同じものをつくることができる、複製というのですけれども、それができることが生物の一番基本的な働きなのですね。 そうしますと、ある構造体があったときに、その自分と同じものをつくるときに、なぜAで、なぜTで、なぜCで、なぜGかということは、それは結果

2001-02-22 衆議院

憲法調査会

○林崎参考人 なかなか厳しいところなんですが、評価を下すというのはなかなか勇気の要ることです。というのは、自分の中に価値判断基準を持っていないと、他のだれかが何かを言ったということを、そのまま私もそう思うと言うのは非常に簡単なんですけれども、初めて出てきた仕事とか事象を自分の価値判断でこうだと言うのは非常に難しい。そこのことを僕は「科学」に書いたのだと思います。 特に、日本で非常にいい仕事、研究成果が出ている場合で埋もれているケース

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