国際・地球環境・食糧問題に関する調査会
○参考人(滝沢智君) 東京大学の滝沢と申します。よろしくお願い申し上げます。 お手元に資料のコピーが配付されていると思いますが、それに沿いまして進めさせていただきたいと思います。(資料映写) 本日、私の話は、アジア地域における水問題の現状と水ビジネス国際展開に向けた取組という題目で発表させていただきます。発表の内容でございますが、前半部分は、アジア各国の水不足、それから水質の問題についてお話をさせていただきたいと思います。後半部
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発言数 13件
初発言日: 2012-04-18 / 最新発言日: 2012-04-18 / 1 ページ目 / 全体 1ページ
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○参考人(滝沢智君) 東京大学の滝沢と申します。よろしくお願い申し上げます。 お手元に資料のコピーが配付されていると思いますが、それに沿いまして進めさせていただきたいと思います。(資料映写) 本日、私の話は、アジア地域における水問題の現状と水ビジネス国際展開に向けた取組という題目で発表させていただきます。発表の内容でございますが、前半部分は、アジア各国の水不足、それから水質の問題についてお話をさせていただきたいと思います。後半部
○参考人(滝沢智君) まず第一点ですけれども、中国の水質の問題ですけれども、今、中国で水質規制を全国的に掛けまして規制をしようとしているところですが、これはなかなか、規制、制度がある、基準があるということと実際にそれが守られているかということがやっぱりかなり乖離がありまして、先ほどのガバナンスの問題、水問題に対して、これは飲み水だけじゃなくて排水の方もいろんな意味でその規制に対して政治的な干渉も受けやすい、制度はあるけどそこまできつく強
○参考人(滝沢智君) 大変的確な御指摘だと思うんですけれども、水で顕在化する市場にするというときに、やはり日本企業だけが行ってもうかるという仕組みはあり得ないだろうと思うんですね。相手国の中で水に関連した企業をうまく育成していく。 例えば、日本の水ですと、上下水道で五兆円とか六兆円とか言われていますけれども、管工事組合から始まって、地域も含めて、大きな企業ももちろんありますけれども、地域の中でいろんな事業主体が水の分野で仕事をして、
○参考人(滝沢智君) ただいまの御指摘の点ですけれども、一つは、水に関するいろんな地域で多様な事情があるということですね。 日本にいますと、日本の水資源、まあ飲料水、水道水に限りますと八割近くが、八〇%近くがダムを造って表流水を開発して、こういった技術は非常に日本が進んでいて経験もあるんですけれども、海外に行きますと、小さな井戸を使っていたり、いろんな水源でそれぞれの課題があるんですが、そういったものが十分に整理された形になっていな
○参考人(滝沢智君) 水の問題は幾つかの区分けができると思うんですが、ざくっと分けますと、水があるところの水の問題。水はたくさんある、雨も降るんだけれども、人口も増えて水質が悪くなってという地域の問題。それから、水が絶対的に足りない、非常に乾いていてそもそも水がないという地域の問題があると思います。 水があるところの問題は、これはいろんな工夫で解決の仕方があるんじゃないかと実は私は考えております。しかし、その水が圧倒的にないところで
○参考人(滝沢智君) いかにして顕在化市場にするかということですが、これは海外で成功した事例というのは幾つかあると思います。先ほどおっしゃられたプノンペンとか、それからこれ日本の民間企業もかかわっておりますけれども、マニラウオーターの事例と。サービスレベルが改善していくプロセスの中で支払意思も上がっていくという事例があります。こういった事例を少しでも増やしていくということが重要だろうと思います。 もう一つは、いろいろな国で規制や制度
○参考人(滝沢智君) 住民の関与についてですけれども、世界中どこでも水の値段、水道料金が上がるということに賛成する住民の方はいなくて、絶対反対だというところが多いんですね。しかし、その水の原価、供給するための原価と比べると、多くの国で原価割れといいますか、原価よりも非常に低い値段で設定されていまして、差額はどうしているかというと、税金で補填するとか、そういうような状況になっているわけですね。 これは、やっぱり水の値段が、じゃ、携帯電
○参考人(滝沢智君) 日本の水の技術者ですけれども、今、日本の上水道や下水道の技術者、五〇%ぐらいは五十代だというふうに言われております。この方々は十年たつと退職を迎えまして、その後は急速にその技術者が減っていきます。そういう意味では、日本、これまでは水道、下水道を造ってきて、この水の分野でたくさん技術者がいるでしょうと。確かに今現在ではいるんですけれども、十年後にその方々はもう現役を退きますので、海外にまで、もう日本国内だけでも大変な
○参考人(滝沢智君) 食の問題は水の分野に限らないと思うんですが、私、水以外の分野のことは余りよく存じ上げませんので水分野に限ってお話ししたいと思いますけれども、これはインドのある大きな都市の水道の幹部の方に聞いたお話ですけれども、水道で有収率ということがございます。有収率というのは収入があった割合でございまして、供給した水のうち何割水道料金を払ってくれたか。これは、日本ではごく例外を除いて極めて一〇〇%に近いわけですけれども、海外に行
○参考人(滝沢智君) 二点御質問をされたと思うんですが、一つは分散型と集中型ということで、最近は、分散型の方がいいんだ、地域に分散型の方がいいんだというようなお考えをお持ちの方々もいると思うんですが、それはその地域にもよるんですけれども、その中で、分散型になってしまうと、なかなかその水、日本の企業が出ていって、そこでそのビジネスをつくるというのが難しくなってくる。一つ一つのスケールが小さいので、そこで利益を出すということがなかなか難しく
○参考人(滝沢智君) 政府として何ができるか、何を期待するかということですけれども、一つは、水というのは我々毎日毎日使っているものでありますけれども、極めて政治的な影響、あるいは、悪く言うと干渉を受けやすいものではないかと思います。先ほどの、政府が払わないということもそうですし、それから水道の料金の設定なんかでも、どうしてもいろいろな意味で政治的な関与を受けるものです。 そういうものでありますので、例えば日本企業が単独で出ていって水
○参考人(滝沢智君) 民営化するのがいいかどうかというのは、いろんな考え方があると思うんですが、イギリスに関しては、一番最初に何をしたかというと、いきなり民営化したわけではなくて、イギリス全国にあった小さな水道をまとめたんですね。そのまとめた段階では民営化はしていません。大きな水道会社にしたんです。地域に小さな水道会社があったのを大きな水道会社にした、この段階では公営です。その後に、サッチャーさんの時代に、一九八九年だと思いますが、水道
○参考人(滝沢智君) 私は、問題が起こってから調整するというのはほぼ解決不可能ではないかと思っていまして、もちろん既に問題があるところは何とかしていかなきゃいけないんですが、これからもし取り組むのであれば、問題が起こらないように最初からやっぱり住民の意見を何かの形で聞きながら進めていくと。トップダウンで決めてこういうふうに民営化しましたという形でやるんではなくて、何らかの形で住民の意見も聞きながら進めていく、その中で、やっぱり理解も深め