厚生労働委員会
○参考人(片山和彦君) 私は、北里大学大村智記念研究所ウイルス感染制御学の教授をしております片山と申します。よろしくお願いいたします。 私の方からは、ワクチンの開発者及びワクチンの研究者としての立場から、現在報告されている新型コロナウイルスワクチンのうち代表的な四つのものについて、分かっていること、科学的に明らかにされていること、それから分かっていないことのまとめをしてみました。このまとめを御説明したいと思います。 まず、皆さん
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発言数 14件
初発言日: 2020-11-26 / 最新発言日: 2020-11-26 / 1 ページ目 / 全体 1ページ
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○参考人(片山和彦君) 私は、北里大学大村智記念研究所ウイルス感染制御学の教授をしております片山と申します。よろしくお願いいたします。 私の方からは、ワクチンの開発者及びワクチンの研究者としての立場から、現在報告されている新型コロナウイルスワクチンのうち代表的な四つのものについて、分かっていること、科学的に明らかにされていること、それから分かっていないことのまとめをしてみました。このまとめを御説明したいと思います。 まず、皆さん
○参考人(片山和彦君) 御質問ありがとうございます。 まず、小児については先ほど御説明したとおりで、データ自身がありませんので、ここが一つ問題ですね。小児については、実際にその感染者、PCR陽性の感染者を見ても症状の出る方というのは非常に少ないということ、それから重症になる例が非常に少ないということで、接種対象群として積極的に考える必要はないのかなという気がします。 妊産婦についてですけれども、妊産婦の皆さんについては治験のデー
○参考人(片山和彦君) 私の意見を述べさせていただきます。 若い方でも、数は少ないんですけれども、私たちの研究所の隣に研究所病院というのがありますし、相模原に北里大学病院というのがありまして、積極的に患者さんを受け入れるということをしています。実際に私の手元に届く患者さんの年齢等を見てみますと、若い方もいらっしゃいます。比較すると少ないですが。 なので、優先順位を高齢者側、重症発症例が多い方に傾けていくというのは正しい判断だと、
○参考人(片山和彦君) まず、今流行しているウイルスについてお話しします。 日本で流行しているウイルスと海外で流行しているウイルスは基本的に同じです。遺伝子の変異速度が速いという報告もありますけれども、このウイルスは基本的に遺伝子の変異速度は遅いんです。非常にゆっくりしている。なので、ウイルスの違いによって重症者の数ですとかそれから重症化の年齢層が違うとか、そういうことが起きているわけではありません。 では、人種の違いによって、
○参考人(片山和彦君) ワクチンの効果ですけれども、一番最後のところで申し上げたように、感染を阻止するものではありませんというふうに考えていただくのがいいと思うんですね。重症化を阻止するものである。 ですから、再感染ですが、十分に起こり得ますし、ワクチンを接種して再感染を防ぐワクチンというのは実は余りないんですね。ほとんどのワクチンが感染をしています。その感染でまた免疫がブーストされて感染しても大丈夫な体になっていくと、こういうこと
○参考人(片山和彦君) この四つのタイプのワクチンについては、一番最後のノババックスのリコンビナントたんぱく質というものについて、今のワクチンに現状一番近いものです。例えば、パピローマウイルスのVLPというのもリコンビナントウイルスたんぱく質の一つですから、あのワクチンというのが大体これと同じタイプというふうに御理解いただければと思います。 残りの三つが新しいもので、アストラゼネカのアデノウイルスというのは組み換えたウイルスそのもの
○参考人(片山和彦君) 安全性に対するデータですが、世界的にやはり欲しているデータというのは同じなんですね。自分たちの国で自分たちの民族でやってみたいと。データを取って安心を手に入れたいという気持ちは同じだと思います。 ただ、例えば人種の、人種間差等について反応の違いですけれども、それについては、ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ノババックス、この四種類とも、USで治験をやっているもの、それからUKで治験をやっているもの、メキシ
○参考人(片山和彦君) 理想的には、導入する国に対して導入する国でそのメーカーのワクチンを治験をしていただいて、第三相の試験をきちんと最後まで成立させて、それから導入するというのが本当のワクチンの導入の方法だと思います。
○参考人(片山和彦君) 私たちが今までの臨床例から分離した塩基配列を全塩基配列と比較している場合においては、人工的な操作というのは非常にやりにくいですね。ウイルスはやっぱり長い歴史を持って徐々に人にアダプトしたり動物にアダプトして進化を続けてきたものですから、その数百年、数千年の歴史に私たちが簡単に手を加えることはそう簡単にはできないです。
○参考人(片山和彦君) 毒性に関してですが、実際のところ分かっていません。 つい最近ですけれども、一アミノ酸変異が増殖能力の高いウイルスを生み出すという報告が東京大学のグループからもございましたし、大阪の微生物学研究所の松浦先生のグループからもあったと思いますけれども、確かにインビトロで試験管の中で増殖の速度を比較すると僅かに違いがある。でも、そのウイルス自身は、実は日本の中では二月の時点から既にはやっていた主流の株なんですね。
○参考人(片山和彦君) そういうモデル設定をして人種間の遺伝子を調べている、そういう研究もされていますし、ウイルス側の遺伝子を一つずついじってウイルスの病原性変化を試験管の中で調べているという地道な研究も同時に進んでいます。
○参考人(片山和彦君) この四つのタイプのワクチンのうち、一番時間が掛かるのがリコンビナントたんぱく質型ですね。発現させて、たんぱく質を精製してこないといけないので、その間に掛かる時間が長いというのがあります。 ほかの核酸型のものは、核酸の配列が分かってしまえば、合成してしまえば済んでしまいますので、精製に掛かる時間はそんなに掛からないということですから、御心配のその例えばヨーロッパ型、アメリカ型、日本型、武漢型というものに劇的な配
○参考人(片山和彦君) 通常のワクチンの開発ですけれども、ワクチンって割と歴史の浅い医薬品なので余りたくさんの例がないんですが、普通は大体十年ぐらいを掛けて開発を進めていきます。 最初の三年ぐらいが基礎研究ということで、表になかなか出てこない研究ですね。こういう毒性があるので毒性を奪ったウイルスにしてそれを接種すれば免疫が付くんじゃないかと、こういうところを研究するわけです。どの辺に毒性があるのか、又はウイルスの感染力を奪うためには
○参考人(片山和彦君) 核酸のワクチンの特徴を先に御説明します。 核酸のワクチンというのは非常に新しいタイプの新規ワクチンというふうに皆さん理解していらっしゃると思うんですけれども、実は作られている歴史はかなり古くて、DNAのタイプでは動物実験ではもう三十年ぐらいの歴史を持っているんです。ですから、例えばマウスの皮膚にゴールドのパーティクルのDNAを塗って打ち込んでみるとか、それから尻尾のところに皮下で注射して免疫が上がるかどうかを