加賀山之雄の発言 (鉱工業委員会)
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○加賀山政府委員 お答えいたします。實は輸送計畫といたしましては、まず年度當初に年間計畫をきめまして、次に四半期別の計畫をきめ、それから月別計畫をきめる、こういうかつこうでたとえば八月の計畫でございますと、七月中に中央の計畫を立てるわけです。それからそれを各地方に落しまして、鐵道局別にまた計畫を立てる。この計畫におきしまては、問題は輸送力のわくでございまして、本年度で言いますと、安定本部で立てておられます一年間の物動計畫に伴いまして、本年度は鐵道で一億一千六百萬トン運ぶこれを四半期別にわけるわけであります。その四半期別をまた月別にわける。月どれくらい運ぶということは、わくといたしましてはきまるわけでございます。その一億一千六百萬トンは品目別になつておるのであります。たとえば米、麥等の主要食糧から石炭鑛礦石というような重要物資、その他それほどでないものはその他といたしまして一括してございますが、重要物資三十六品目につきましては、品目別の數量をきめております。そして地方鐵道局で大體それでは鑛礦石は今月どれくらい運ぶかというわくがきまるわけであります。そのわくに從つて輸送の實施をやるわけでございますが、實はその輸送のわくは何からきまるかと申しますと、今度は逆に現地に一體今月どれくらい輸送の要請があるかきめるわけであります。それをまとめて中央で全國の要請量がどれくらいあるかということをまとめるのであります。地方から出てまいりました輸送の要求のうち、たとえば米、石炭その他重要物資は百パーセントそのまま要請通り送ろう、木材につきましては、これは非常に大量の物資でございますので、いきおい査定せざるを得ない現在におきまにては、六、七十パーセントくらいの輸送しかできておりませんが、大體そういつたぐあいでわくをきめるわけでございます。實際の實施にあたりましては、實はその日その日の輸送になつてまいりますとこれが驛の輸送申込みになつて出るわけでありまして、實はそれが出る都度これをチエツクするということは、一定の指定輸送をいたします場合のほかはできないのでございます。指定輸送と申しますのは、たとえばこの驛からこの驛へ鑛石を一日二百トンづつ運ぶ、こういつた場合には、それは二百トンづつ計畫的に實施してまいりますけれども、そういうふうになつている場合は非常に少うございまして、大抵の場合はその日その前日等に驛へ運送の申込みがある、驛ではこれを受理してずつと運ぶ、そうしてその實績を見ながらこちらといたしましてはそれに必要な貨車の配給をしていく、こういうぐあいになつておりますので、計畫にないからと申しまして、一箇月間輸送しなければ實際のことはわからないわけでございます。計畫にないからといつてこの場合切るということはないと存じますが、おそらくはそういつた場合に、すぐに適當な貨車がない、今仰しやつたのはあるいは鑛石の問題でありますか、あるいは杭木と山へはいる品物でございますか、御質問の品目がはつきりいたさなかつたのでありますが、石炭はそういう點につきまして最もはつきりいたしておりまして、この山からは毎日何トンあるいは何百トン出る。そうすれば、それに合わせまして大體それに合う貨車を毎日入れているということがございまして、それを計畫的にやるというところに特徴があるのでございます。われわれのねらいとしましては、そういうふうにして數量がきまつて、いつも同じように平均して出るということが最も望ましいことでございます。たとえば現在でございますと、日曜日にはがたつと出荷が止ります。非常に落ちますので、トン數にいたしますと二萬トンから三萬トンというものが減るわけでございます。これはわれわれ輸送の方としては、戰争中からこういうように輸送に波動のあることは、輸送力を多くする上からいつて損失であるということから、平均的に出してもらいたい、そうすることにより、月の輸送年間の輸送量が殖えるわけでございますので、お願いしてまいつたのでございます。そういつた波動のない輸送をしているということが非常に大事でございますので、あるいは一時的にきよう特に多くの貨車をと言われましても困難な場合がありはしないかと存じます。しかしこれは山の情勢が變つてまいりまして、多く出るようになつた場合は、ただちに輸送計畫自體を切りかえまして、それに合うような配車をするという建前になつておりますので、石炭に關しましては、今述べられたような支障はないものと、實は私は考えておるわけであります。非常に緊急を要するような場合には、計畫がいかがであろうとも、貨車をまわすということをやつているわけでございます。たとえば食糧のごときに至りましては、輸入してすぐそれを加工にもつていく、あるいは政府の手持米を緊急に動かすという場合には、計畫いたしました數にはとらわれませんで、いわゆる緊急輸送いたしておりますような次第で、重要物資につきまして、そういう事由があるならば、われわれといたしましては全然計畫にとらわれるようなことはないということを申し上げておきたいのでございます。ただ今申し上げたようなぐあいで、輸送力を合理的に使用いたしますためには、計畫に基いて出荷され、これに基いた配車をするということが、われわれの日々の機械的作業として最も能率的であると考えますので、そういうことに對しましては、石炭の方面からも御協力を煩わしたい、かようにお願い申し上げたいと存ずる次第であります。