神田博の発言 (鉱工業委員会)
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○神田委員 お伺いいたします。去る十四日の政治新聞に、わが名委員長であるところの伊藤卯四郎氏談といたしまして、伊藤卯四郎氏、鑛工業委員長と括弧してあります。そこで「國管案、形だけは黨議決定へ」とありまして、社會黨の巻でありますが、伊藤卯四郎氏の談であります。「この案が社会黨とて滿足し得べきものとはだれ一人考えてはいない。しかし三黨併立の政治情勢下に石炭國管を通すとすれば、この程度に落ちつくことはやむを得ないのではないか。今まで石炭の増産のできなかつた原因は石炭行政の弱體にあり、石炭廳の増産計畫が不渡手形に終つたことは、國家權力が何ら石炭企業に容喙できなかつたことにある。この國管法によつて、石炭企業のみでなく、關連産業にも協力命令が發せられることになり、資材の有無相通、鑛區の分合、技術經營の公開、勞働者の經營参加など、増産のための強力措置が行える。減産の一途の現状を打開するためには、不滿足なこの法案といえども、現状に放任するよりは効果ありとせねばならぬ。」こういう委員長の談話が新聞に出ておりまするので、これを考えてみますと、先ほどの委員長の話と大分違つてくる。私どもは野黨でありまして、どうも委員長の政治活動といいましようか、やみ取引になりますかどうかは別といたしまして、委員長は、委員長としておやりになつておるお仕事よりも、委員會でない方面におやりになつておる仕事が多いのではないか。先ほどの釋明によりますと、きわめてわれわれを滿足せしめるような御答辯でありまして、その點については、まことに名委員長であると考えるのでありますが、こういうことが、ちよいちよい新聞に出てまいりますると、どうも委員長の精力が、當委員會より委員會外の方に浪費されておるのではないか。そちらの方に全力をお拂いになつておられるのではないか。從つて委員會がどうも進行しない。牛のよだれというのは一體そこを指しておるのでないか。保守政黨のという、あるいは新聞のミスプリントではないかのようにも考えるのであります。委員長の所見、はたして奈邊にあるか、お聽きいたします。