神田博の発言 (鉱工業委員会)

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○神田委員 西尾官房長官は、私が申し上げるまでもなく、内閣の大番頭であり、また世間の通稱によりますれば、番頭どころか、西尾内閣であるということまで言われております。言いかえますれば、この片山内閣連立内閣にとりまして、きわめて重要な地位におつきになつておられることは、われわれ想像にかたからないのでありますが、はたしてそういう重要な地位におられまする官房長が、われわれ委員會の審議權に制限を加えるような談話を出すということは、はなはだ私といたしまして腑に落ちない。參議院といかなるお約束があろうとも、むしろ審議をしたかつたならば、堂々と當委員會においてその手を打たなければならないのではないか。參議院と相談をして、十五日までに參議院へもつてこなかつたならば、參議院が審議未了になるから、衆議院は十五日までに通さなければならない。一體今日まで官房長官は、内閣の大番頭として、片山首相の名補佐役として、どのくらいな程度にこの鑛工業委員會に手を盡してきたか。言いかえれば、私どもといたしましては、實に獨善的な、與黨さえたくさんもつておれば委員會なんかどうでもいいのだ、數でもつてやつちまえというようなことが、多少でもおありでありましたならば、われわれ國會擁護の上からいたしましても、聞き捨てならぬことだと思います。この談話につきまして、大體そのように申したという意味の答辯でありましたが、これは私國會、いわゆる衆議院を、もつと具體的に言えば當鑛工業委員會を侮辱したことだと思う。鑛工業委員會が、どのような審議を續けておるか。どのような状態になつておるかということを、十分御調査になつておりましたならば、かような暴言はできないはずなんです。當委員會は、なるほど若干の日子は經つておりまするが、非常に熱心にやつておるのであります。伊藤委員長が私くらい、あるいは當委員會くらい熱心に審議をしているのはないだろうというくらい自負をもつておるだけの努力をしておる。しかるに、官房長官が、新聞記者、すなわち天下の報道の責任をもつておる諸君と會談をいたしまして、十五日までに審議を終了させるのだ。完了したいということは、私は言論抑壓だと思う。この點について率直なるところの西尾長官の御答辯を、私は聽きたいのであります。

発言情報

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発言者: 神田博

speaker_id: 11115

日付: 1947-11-15

院: 衆議院

会議名: 鉱工業委員会