神田博の発言 (鉱工業委員会)

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○神田委員 商工大臣は高いところから、また廣い視野から施策を練ることが、政治家としての大きな責務がある。その通り施策をここに現わしたのは、石炭管理法案であるというような御答辯でありました。かねがね心臟の強いことについては定評もございますし、また多年社會黨のスポークスマンといたしまして、形容のうまいことについても、定評があるのでございまして、私ども敬意を拂うにやぶさかでないのでありますが、それと石炭法案とは別問題でありまして、大臣が今お答えになりました高い角度から、廣い視野から施策をしたのであつて、業者の反對があろうとなかうろうと、それを氣にしておつては何もできないというような意味にとれたのでありますが、私ももとより國家再建の途上において、必ずこれを行なわなければならないという事案につきましては、斷乎敢行せざるを得ない點のあることも、十分承知できるのでありますが、しかし石炭國管案は、終局するところ、石炭の増産でありますから、増産をすると否とは、本法案にありますように、政府、經營者、勤勞者が三位一體になつて、初めてなし遂げ得る事態なのでありまして、商工大臣が商工大臣として、高いところから産業界に君臨されまして、經營者はその才能を十分に伸ばすことができると言うようなことは、獨善ではないかと思います。もう少し謙虚なお氣持で、われわれの意見を十分に尊重していただかなければ、増産どころではない、これは減産である。大臣は公聽會には自分は出なかつたが聽いておると言われる。お聽になつておられるかもしれませんが、大臣があまり心臟が強いので、大臣の耳に入れる人が反對のことを言つたということになりますと、これまた材料が反對な材料でありますれば、從つて結論は反對ならざるを得ないのでありまして、大臣の側近の士が、どういうことを大臣に耳打ちをされ、經過を報告されることか存じませんが、反對黨のいわば野黨であるとろの本委員が、率直に大臣に申し上げることが、一番値打のあることだと思う。決して齒に衣を着せるわけでもありませんければ、また大臣にへつらう必要もない。われわれは眞劍な立場から批判をし、檢討を加えておるのでありまして、九月の二十五日には才能を十分に伸ばすことができるとお考えになつて本法案をお出しになつたのでありましようけれども、その後日が經つてまいりまして、公聽會等におきまして、またわれわれ同僚が北海道、九州その他へはるばる實地調査をされたその復命書によりましても、經營者が才能を十分にこの法律によつて伸ばすということは、一つも出ていないこの點について、大臣が九月の二十五日にはさように信じておつたのだが、だんだん日が經つてくると、自分の少し思い過ぎであつたようにも思うというような、ほんとうに腹を割つたとをお答え願いたいのであります。その答辯があつたからといつて、大臣が二枚舌を使つたというようなけちな氣持はもちません。大臣の率直な、またもう少し親切な御答辯を願いにいと思います。

発言情報

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発言者: 神田博

speaker_id: 11115

日付: 1947-11-17

院: 衆議院

会議名: 鉱工業委員会