野坂參三の発言 (予算委員会)

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○野坂委員 私は共産黨を代表しまして、この豫算がここで討議され、それが終結し、また本日本會議に上程されるということについて、反對する者であります。というのはすでに昨日及び一昨日の討論でも明らかになりましたように、しかも今、稻村君から發言があつたように、この勞働者の豫算というものは、今度追加豫算として出される全豫算のわずかの一部に過ぎない。われわれとしてはどうしても一般的なこの豫算の審議、それと並行して、もしこれが特に急ぐならば、これと並行して審議していくというのが原則であり、當然履まるべき手續だと思うのです。ところがこれを切離して、特にこれだけを出してここで決定してくれということには、私たちは贊成ができない。特に昨日から論議された給與の問題について、この豫算の中のおそらく六割以上のものが人件費になる。こういうように考えれば、これが要するに豫算の中心點になりはしないかと思う。そうすればこの問題はわれわれは深く論議して、しかる後にこの問題を打切るいうことが順當ではないか。
 第二に言わなければならないのは、われわれに配付された豫算額調というようなこの一枚の紙です。これは大まかな、ただ數字を上げただけで、細目というものは全然書いてございません。こういうような細目なしにわれわれはこれを討論終結し、これを本會議に出すということでは、われわれ議員としてとうてい責任を果すことはできないと思います。もし大藏大臣の方でほんとうに勞働省の立派なものをつくつて、われわれのほんとうの心からの贊成を得たいならば、なぜ今日までに細目にわたる豫算書をわれわれの前に提出されないのか、豫算委員會において、こんなでたらめなことが、過去にはあつたかも知れないが、現在及び將來許すべからざることであると思う。私はここにおられる豫算委員諸君にも申し上げたいことは、このような状態の下で、全然内容もわからない、細目も知らされない、こういう状態でこれを通過させるということで、はたして議員の責務を果し得るかどうか、この意味におきまして私はこれを上程することに反對です。
 それからただその論據として、急ぐから急ぐからということであるが、私自身は勞働省設置については贊成です。しかしながら急ぐならばすでに國會が始まつて一箇月半以上濟んでおる。この間に一體なぜもつと早く出されないか。しかも今日審議を經て、今日の午後突然に本會議に出して決定する。こういうことをやらずに、むしろ豫算の整備をされ、細目がちやんとわれわれにまわつてくる。こういう時期まで待つて、そうしてもう少し十分討議を盡した後に、私は討論終結、本會議に上程するということでやられるならば、私はあるいはこのときこそ贊成するかもしれない。今の状態では私は絶對に贊成できないのであります。

発言情報

speech_id: 100105261X00619470815_008

発言者: 野坂參三

speaker_id: 22751

日付: 1947-08-15

院: 衆議院

会議名: 予算委員会