中平常太郎の発言 (在外同胞引揚問題に関する特別委員会)
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○中平常太郎君 数点お伺いしたいと思いますが、先般舞鶴引揚げ復員者の状況調査並びに慰問に参りました節、初めて懐しい本土に足跡を印した復員者が、二ケ年の間音信不通であつた自分の家庭の方へ向つて、帰還したということを通知する場合の電報料の問題であります。近來通信費も上つておりますのにそれは当事者の自弁であるということでございます。然るに交付されるところの旅費は遠近を問わず僅かに三百円でございまして、それは殆んど数日にして何かの手廻り物を買うためになくしてしもうというような情勢の中に、電報料を自弁で賄うということは、大変困難な情勢であることを認めたのでございます。せめて我々は内地へ帰つて電報一つだけでも國家が保証して打たして貰えないかというような氣持が復員者に横溢いたしております。現在戰犯者その他この戰争犠牲者に対しましていろいろその筋からも制約がございますけれども、物價高の今日を迎えまして、そういうような手当を十分上げてないという場合には、こういう手続上の処理につきましては何も國家が損失は行かない、ない者から剥ぎ取るようなことをせいでも、ない者に無料で電報を打たしたところで國家は損は行かないのでありますから、そういう手続を取つて頂きたいということを、本省にも帰りました後に淺岡委員、北條委員その他から随分熱心にこの問題を要求しておられたのでありますが、聞くところによりますというと、これはどうしても逓信の方の側で無料にするという一つの特例がないからして、その金の出所は厚生省の方から振替えて拂つて貰うような方法を講ずるより仕方がないから、目下厚生省に交渉中であるというようなふうに、逓信大臣もお話になつたのでございます。