羽生三七の発言 (治安及び地方制度委員会)
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○羽生三七君 先程の政府委員の御説明は大要分りましたが、そこで私の考えることは先程政府委員のお話の中に仮に中央の出先官廳を整理して見ても國費の点については大して節約にならないというお話でありましたが、それはその通りでしようけれども、私はその点はあまりこの場合に問題にしなくてもいいのじやないかと思うのであります。むしろ府縣の行政の統一の面で非常に障害があるという点を私たちは考えて、この問題を重要視しておるわけでありますが、例えて申しますというと、先程お話になつたこの労働省関係の出先機関等が必要であるかどうかということは、私は非常に疑問があります。尚各省の資材調整事務も、私は大して國が地方まで出張つてやる程の意味がないと思うのであります。その理由は、府縣全体に対する割当という一定の基準があるならば、その府縣内における調整は当該府縣知事みずからの責任においてやるべきことでありまして、末端までそんな指図をする必要はないと思います。又同時に末端まで中央が指図できない理由もあるのであります。それは例えば食糧関係におきましては、末端等に行き渡るまでの機関を大体持つておるようでありますがそうでないその他の機関におきましては、大体縣廳の所在地だけでありまして、そうするというと地方事務所の所在地等における取扱い、或いは直接その消費関係者となる当該出張所との関係者との間の調節というものがうまくとれない。第一その末端の実際の実情が殆ど分らないのであります。又若しその末端の実情の分るまで、悉く下までその出張所を延長されて行つたならば、これは到底國費がこれに堪えられないし、さような繁雑なことは更に我我としては困るわけであります。こういうように考えて見まするというと、特殊な調査で、府縣あたりの調査に委して置いては、國全体の実情を正確に把握することができないというような性質のものにおいては別であるし、或いは先程お話をされましたような、すでに鉄道とか、或いは通信等の既定のもの、或いは又臨時的なもの、こういうものは除きまして、先程私が申上げた各省の資材調整関係とか、労働省の出先関係並びに戰災復興院の出張所関係、こういうようなものについては、私は嚴重にその性格が檢討されていいのじやないかと思うのであります。從つて私は國費の点はまず第二の問題といたしまして、第一には当然これらの行政が、地方の自治的な新しい性格を持つた地方自治制に適合するや否やという見地から改めて十分なる御檢討を要望したいと思います。