河野一郎の発言 (農林委員会)

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○河野国務大臣 私がお答え申し上げたうちで、一番最初に使いました、一般産業の一環として考えなければいけないということに、相当重点を置いてお考えいただきたいと思うのです。私が申し上げました通りに、労働賃金が上るということは、日本の自立経済達成の上に非常に悪影響を来すということで、日本の自立経済達成の一環として農業も一役買わなければならぬということは、私が申し上げるまでもないことだと思うのであります。そこで米の増産は絶対にしなければなりませんけれども、その増産の方向として生産費引下げに全力をあげなければいかぬ。さらにもう少し申せば、農政の上において農家の現金支出をもつと減すように、国家はあらゆる面において施策をしなければならぬ。たとえば肥料問題のごときももう少し大きく取上げて、そうしてこの方面において農家の現金支出を減すように、米の生産費を極力下げるようにして行かなければならぬ。何と申しましても自由経済下において、世界農業の一環として日本農業は立たなければならぬ、これは戦前の日本農業と違う点だと私は思うのであります。戦前の軍国主義の裏づけとしておつた日本農業と、今日世界自由貿易下における日本の農業のあり方というものとでは、どうしても世界農業のへ圧迫をひしひしと身近に考えなければならぬということを考えますときに、なるべく早くこの一環として日本農業があり得るという立場に指導して参ることが必要じやなかろうか。決して私は生産費を割つてかまわないというような考え方は持つておりません。なるべく早く日本の米作農民が世界の米作農民と自由に競争できる立場に置くように保護政策をとつて行かなければならないのではなかろうか、こう考えておるわけであります。

発言情報

speech_id: 102104988X00419541218_017

発言者: 河野一郎

speaker_id: 32604

日付: 1954-12-18

院: 衆議院

会議名: 農林委員会