河野一郎の発言 (農林委員会)

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○河野国務大臣 ちよつと、誤解が起るといけませんから……。私は今の価格操作は、全農政に対して申したのではありません。今食糧のお話がございましたから、これから食糧政策を遂行するには、数量調整よりも価格調整に重点を置いて考えて行くつもりだ、こうお答え申し上げたのであります。これを全農産物にというようなことは考えておりません。なお、生産費を補償するということが大事じやないかと言われますが、価格操作をする面において、生産費を無視して価格操作をするということは考えておりません。価格操作ということは、生産者、消費者との中間にあつて、適当な価格を操作して行くことが重点でありますから、価格操作という言葉の中には、そういうことが含まれておると御了解いただきたいのであります。なお、外米の値が下れば、ほうつておいて、内地米の値が下つてもよいといこうとは考えておりません。これらは価格操作の中にすべて取入れて勘案して参ることだ、こういうことであります。また誤解を生むといけませんから申し上げておきますが、その価格操作の基礎はだれがきめるか、これは民主的にきめるべきであつて、政府がかつてにきめるべきではない。生産者、消費者、関係各層の代表によつて、こういうところを理想にして価格操作をして参るべきだということを申し上げたのであります。私はどこまでも自立経済達成の上において、労働者の協力を得ることは絶対必要だという面から参りまして、労働賃金の中で食糧の占めるウエイトは相当大きいということを考えますれば、食糧問題はそういう面から相当に考えなければならぬ、農政だけで考えて参るわけにはいかないということを申し上、げたのであります。従つて米の価格が下れば、下つただけに生産者の手取りを多くし、もしくは現金支出を減す面において、別に農政の上においてはその点に重点を置いて、たとえば今まで肥料屋が横暴で、なかなか下げにくかつた肥料についても特別な処置を講じ、勘案をして肥料の価格を下げることに一段の努力をしなければならぬ、もしくは税制の面においても勘案しなければならない、あらゆる面において農村に対してそれらの点を十分考慮いたしまして、生産費の引上げに万全を期して、世界農業の一環として十分に競争し得るように農政は持つて行かなければならぬものだ、こう申し上げておるのでありますから、その点はひとつ御理解いただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 河野一郎

speaker_id: 32604

日付: 1954-12-18

院: 衆議院

会議名: 農林委員会