松野頼三の発言 (農林委員会)

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○松野委員 ただいまの河野さんのそこまでの言葉はいいのです。しかしそれを一歩進めて参りますと、危険なことが出て来るのです。社会政策的に米価をきめられる、しかし農村にも社会政策を及ぼしてくれという。なぜならば、農村の失業対策事業あるいは生活保護関係はきわめて零細なものである。農村において、ある程度は混淆しておるかもしれません。社会政策的な米価をきめたという非難を受けるかもしれません。しかしながらわれわれは生産費プラス・アルフア——そのアルフアはあるいは河野さんのお気に沿わないかもしれませんが、われわれが米価決定で考えて参りましたのは、あくまで農村の自立ということを考えて米価を決定して来たわけなのです。逆に言えば社会政策的なことはあとから出て来た問題であつて、主として農村を主体に日本の米価を私たちは考えるべきものだという考えです。なぜならば、社会政策的に八千万国民の中に農村はその下積みになれという考えでなしに、まず日本の農村は、先ほど申しましたようにウエイトにおいても、人口においても、伝統においても非常に強いのだから、やはり農家の自立を考えて、その上にある程度の社会政策的なものを考えるという逆な立場に立つ。そこにどうしても根本的に私の考えと河野さんの考え方は、何べん言つても食い違う。これはあえて私の頭を直せと申しても無理だし、お宅の方を直せといつても無理だから、私はあくまで日本の農政はそういう考えでやつて行くべきだという考えだけ申しておきます。いろんな誤解があるならば、あえて言葉じりをとる必要もありませんから、いつ御訂正をいただいても、言葉が足らなかつたことを補正していただいてもけつこうです。
 もう一つ、ここに問題が出て参りましたのは、農業団体の官選はだめだ、下から盛り上るものがいい、けつこうな話です。それでは現在の農業団体は下から盛り上つておらぬのかという疑問を抱く。いかにも農業団体を改組するのだというような考え方である。そうしますと現在の既存のものはまだだめなんだ、新しいものをおつくりになるという考えかという心配があるのですが、現在の農業団体を、下から盛り上るものをおつくりになるお考えですか、それとも現在のものを是正して認めて行かれるおつもりですか。

発言情報

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発言者: 松野頼三

speaker_id: 26627

日付: 1954-12-18

院: 衆議院

会議名: 農林委員会