重光葵の発言 (本会議)

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○国務大臣(重光葵君) 外交問題の御質疑にお答えいたします。
 日韓関係について、正義を正義として強力に主張して交渉すべきだという御議論に対しては、私もその通りに考えております。主張すべきは主張しなければなりません。(拍手)しかし、砲撃の声明があったから直ちに激越なる言葉でもってこれに応酬するということは、平和外交の趣旨には沿いません。(拍手)あくまで平和的に国交の調整をやろうというのが政府の方針でございます。
 対米外交につきましては、先ほど鳩山総理の御説明の通りであります。私は、対米外交について、自主独立の外交ということを言っております。自主独立の外交ということは、必ずしも、ただに反米政策をやろうというのではございません。(拍手)私は、米国との間に、主張すべきは主張し、そうして協力をしていくというのが、日本の国の発展、利益に合しておると、こう考えておる次第でございます。(拍手)
 防衛力の増強ということが条約上の義務であることは、今お認めになった通りであります。これは、私が渡米の際においても、その義務を果すべく十分に説明をいたしました。しかしながら、政府といたしましては防衛計画の細目はきめておりませんから、私は防衛計画の細目は説明をいたしておりません。しかしながら、あくまで条約上の義務を行う、実現するということは十分に説明をいたしました。
 それから、海外派兵の問題について御疑問がありましたが、これはもうたびたび繰り返した通り、先方の要求も受けませんし、また、こっちもむろんこれを受け合う必要のない問題でありますから、問題は起っておりません。
 それから、次に防衛分担金の問題でございます。昨年の交渉は昨年のこととして、これは終りを告げたということは、その通りでございます。しかし、今年はさらに分担金の軽減を得るように交渉をいたすつもりでございます。
 それから、基地の問題は、数は少くなっております。しかしながら、飛行機の性能の関係から拡張を要するのでありまして、それも、その必要に応じて適当な処置をとっておるわけでございます。基地の白書ということを言われました。基地の問題について、十分に、議会にも、また一般国民にも知らせることは必要でございます。必要の場合には十分に説明すべく材料を整えておることを申し上げます。(拍手)
    〔国務大臣一萬田尚登君登壇〕

発言情報

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発言者: 重光葵

speaker_id: 18166

日付: 1955-12-05

院: 衆議院

会議名: 本会議