奥村鉄三の発言 (商工委員会)

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○奥村参考人 わが国は百万俵も買っておる。昨年は百万俵を下っておりましょうけれども、その百万俵の八%くらいしかアメリカに輸出していない片貿易であります。その日本が、ただいまお話のありましたように、良品であって廉価であって、問題のブラウスのごとき、一ドル・ブラウスといわれているが、日本は一ダース五ドルで積み出している。アメリカに行くと一枚が一ドルで売っておる。それが安過ぎるのだということが、問題の焦点のようになって、大騒ぎをしておいでになるのであるが、わが国は餓死か輸出かよりほかない。二、三年前に皆さんがおっしゃったのです。その餓死か輸出かよりほかないというので、懸命に、中小企業も大企業も努力をして、今日までドルをかせいで、その悩みを除くことはけっこうでありますけれども、問題を解決するときはすぐ設備制限、設備制限とおっしゃる。もっと輸出の窓口について研究するところがなくてはならないし、また紡績屋さんもいろいろな面において御研究を願って、ただ設備制限をして、職業選択の自由を妨げるということにのみ熱中せずして、他の方途をお考えいただきたいと思います。
 そこで機械工業の立場を、御注意もございますから簡潔に一つ申し上げておきたいと思います。機械工業が生きることは、ただいまの法案でいくと、繊維工業が生きるということであって、第二十九条のときでも、むしろ織布屋さんの代弁者のごとく、私どもは主張をいたしたのでございますが、まず第一に二部制で十六時間ぶっ通して働いているような機械は、耐用年数を七年もしくは十年に短縮して、資本蓄積は配当に回すことなく、設備の更新に回していただくことが考えられなければならぬと思うのであります。
 それから技術の温存と向上でございます。需要のないところは技術は向上いたしません。ここで二、三——法案では五年でございますが、二、三年間ストップに近いようなことになりますと、現在かかえておりまするメーカーの技術は崩壊いたします。下請もまた崩壊せざるを得ないのでありますから、この技術が下ったならば……。

発言情報

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発言者: 奥村鉄三

speaker_id: 16688

日付: 1956-05-08

院: 衆議院

会議名: 商工委員会