重光葵の発言 (本会議)

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○国務大臣(重光葵君) お答え申し上げます。総理のお答えを補足し、かたがた、その他の問題についてのお答えを申し上げます。
 中国問題について、東亜の緊張を緩和しなければいかぬというような御趣旨は、全く私もその通りに考えます。世界の動いておることもその通りであります。しかしながら、今日世界の情勢は変化があるから中共との間に国交を回復するというふうなことには中共を承認するというところまでは動いておらぬと思います。
 それから、その理由として、日本は、自主外交を放棄して、他国の外交に追随しておるということでございますが、私はさようには考えません。自主外交を維持すればこそ、自由民主の諸国と協力をいたしておるのであります。反米の言動をすることは自主外交ではないと私は考えております。(拍手)
 また、日華条約の締結が中共を承認するための障害になっておるというお話でございました。これは、ある意味においてそういうことはございます。日華条約は、日本の締結したものであって、国会の承認を得て、ちゃんと締結いたしておるのであります。内閣はかわっても、今日これを変えるわけには参りません。
 それから、台湾海峡の問題は中国の国内問題であるということを申されましたが、台湾海峡の問題は、今日国際問題となっておるので、中国の国内問題として解決ができないから、今日紛糾をいたしておるのであります。従いまして、国際的に取り上げられてこの紛糾を解決するように持っていくことが一番適当である、こう考えます。
 予算の問題が日韓交渉、日比賠償の交渉に差しつかえがあるようなことになりはしないか、こういう御質問でございましたが、日韓交渉、日比賠償の問題は、それに関係なく進めて参ります。しこうして、その結果予算的処置が必要ならば、これはとらなければなりません。
 そこで、日比賠償の問題でありますが、吉田内閣時代の交渉の経緯はむろんございます。それらをもとにして交渉を継続しておるのでございます。八億ドルの案をうのみにしたということを言われますが、そういうことはいたしておりません。しかしながら、今交渉中でありますから、この交渉の経過を一々申し上げる時期のすみやかに来らんことを希望しておるのであります。それは交渉ができた後であります。
 それから、ビルマの賠償には、これは別に何にも影響しないようにやっておるつもりでございます。
 次に、防衛分担金の問題についてお話がございました。分担金の御質問の点は、何ゆえに防衛費の増加分の半分ずつを分担するかという——これは一般方式に関することでございましょう。そういう御質問でございました。日本の防衛は、今日、日本と米国軍との共同責任でやっております。そこで、半分ずつ増加分に対して分担をいたすということでございます。(拍手)
 それから、施設費が何ゆえに計算の基礎に入れてあるかということでございますが、施設費も防衛費でありますから、防衛費として一括してこの中に入れておることは申すまでもありません。
 以上でございます。(拍手)
    〔国務大臣一萬田尚登君登壇〕

発言情報

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発言者: 重光葵

speaker_id: 18166

日付: 1956-01-31

院: 衆議院

会議名: 本会議