粟澤一男の発言 (運輸委員会)
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○粟澤政府委員 海運局関係の予算について重要事項を補足説明いたします。
重要事項の概要と申します資料の四ぺージをお開きいただきますと、五番目に離島航路整備補助、三十二年度予算額五千五十四万三千円という項目がございますが、これに概要記してございますので、ごらんいただきたいと思います。ただ離島航路の補助金は、三十一年度は三千十九万四千円という予算で、航路数にいたしまして三十八航路、補助金を交付いたしております。三十二年度は四千百五十四万三千円で、前年より千百万円ほど増加いたしております。これは御承知の通り離島航路につきまして、その重要性を認められて増額いたすことができました点で、私ども欣快に存ずるのでありますが、これによりましておよそ六航路ほど新しく補助金を交付することができると考えております。離島航路の補助と申しますと、離島航路整備法の第三条に基きまして、公益上必要な最小限度の輸送を確保するため、その航路の性質上経営が困難な事業者に対しまして、欠損の一部を補てんするという建前で補助金を計上してございます。ただいま国内の旅客定期航路は大体八百三十ほどございまして使用いたしております船舶は一千二百隻ほどございますが、そのうち約一千隻が木船でございまして、航路事業を経営いたしております者も約五百八十ほどございますが、そのうち約半数は個人企業というような、経営形態としまして弱体な企業でございます。しかもそれらの航路で、年に大体七千五百万人ほどの離島の人間を運び、あるいは二百万個というような大きな郵便物の輸送を担当いたしております。そのほかに離島の生活必需物資あるいは生産物資等の輸送に従事しておるのでありまして、この重要性は申すまでもないのでありますが、これらが先ほど申しましたように割合に弱体な企業によって行われておる。さらに他の交通機関の運賃等に制約され、あるいは離島住民の負担能力に制約されまして十分な運賃も徴収することができない、あるいは場所によりましては天候その他の関係上海が相当荒れまして、離島の必要とする以上の大きな船舶を持っていかなければいけないというふうなところもございまして、完全にペイするだけの事業経営ができないのでございますが、こういうものに対して政府が補助をいたしておるわけでございます。その選定の標準はここに書いてありますが、原則として、離島航路以外には交通機関がない、またその交通機能が大体陸上で見ました場合に、国道または都道府県道に相当するような機能を有しておる、またその航路によって郵便物及び生活必需物資が輸送されておること、また原則としてその航路に都道府県からも補助金が交付されておるというような標準で選定いたしております。
次に離島航路に使います船の建造、改造に対しまして例年利子補給をいたしておりますが、三十一年度におきましては六百九十二万五千円、隻数は十四隻でございます。それを来年度は九百万円まで増額を認められました。およそ四隻ほど建造、改造の新しいものを認めようと考えておるのでありますが、これは離島航路整備法の第十二条に基きまして離島用航路船舶の建造、改造融資につきまして、建造につきましては元本は二年据置八カ年均等償還、改造につきましては一年据置の四カ年均等償還という条件で計算いたしまして、年四分の割合で、その範囲内で利子補給を行うということになっております。なお新たに契約を結ぶ分につきましては、限度額は二千万円ということにいたしておるのでございます。以上が離島航路の補助金並びに利子補給でございます。
次に先ほど大臣から御説明がありましたように、来確度は利子補給が打ち切られましたので予算には出ておりませんが、いわゆる計画造船という開発銀行の融資によりまして造船をいたしておりますが、今度は第十三次になる。第十三次計画造船は来年度もいたすつもりでございますが、これはただいま確定いたしておりまする百八十億では大体三十四万トンほどできる計画でございますが、さらに開銀のその他予備の分から二十億加えまして二百億といたしました場合には、定期船二十万トン、不定期船十二万トン、タンカー油送船は七万八千トンで、三十九万八千トン、約四十万トンと考えておりますが、これだけのトン数を財政資金をもって建造いたしたい。さらに財政資金を用いませんで、自己資金及び市中融資からおよそ四十万トンほど建造を期待いたしまして、三十二年度におきましてはできる限り国内の外航船を建造整備いたしたい、こういうふうに考えておるわけでございます。簡単でございますが海運局関係の説明を終ります。