池田勇人の発言 (本会議)
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○国務大臣(池田勇人君) 鈴木さんの御質問にお答え申し上げます。
日本経済の現状につきまして御心配のようでございまするが、先ほど財政演説におきまして申し上げましたごとく、私は、心配は要らない、確信を持っておるのであります。(拍手)すなわち、生産は増大し、物価は安定し、輸出は急激に伸びまして、外国との競争力も相当ついて参ったのでございます。国民所得は増大し、ことに実質賃金は上昇し、低所得者層におきましても、その上昇率が高いのでございます。私は、これを続けていくならば、今後ますますわが国の経済は基盤がよくなり、生活水準が向上していく確信を持っておるのであります。(拍手)今回の予算が、一兆一千三百七十四億でございまして、昨年に比べまして相当ふえておるので、御心配かもわかりませんが、これは日本の経済が急激に増大した結果でございまして、国民所得に対しまする一般会計歳出の割合は、従来にない低い割合であるのでございます。これをもちましても、今回の予算によりましてわが国にインフレ等の起る心配は絶対にないと確信いたしております。
なお、低所得者に対しまする減税が足りないとおっしゃいますが、従来低所得者に対しましては相当の減税をいたしてきておるのでございます。今回におきましても、税率の引き下げ、基礎控除あるいは扶養控除の引き上げをいたしまして、低所得者の所得税を相当軽減いたしておるのであります。その軽減割合は、三十万円のところで六割五分、五十万円のところで五割、だんだん高所得者ほど軽減割合を少くいたしております。こういう点から申しまして、今度の減税案は最も時宜に適した処置と考えております。(拍手)
〔国務大臣宇田耕一君登壇〕