内田常雄の発言 (風水害対策特別委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○政府委員(内田常雄君) 森さんのお尋ねにつきまして、中小企業庁の長官から、信用保証協会の保証料あるいは信用保証協会の調査料を主とするお答えがありましたが、ただいまのお尋ねは、政府がせっかく中小企業金融公庫、国民金融公庫あるいは商工中金などについて百万円以下の小口融資に対して六分五厘というような低利を適用さしても、ほかに調査料のようなものを取られれば、とどのつまりは高い金利になるじゃないか、それはどうするか、こういうお尋ねのようでありますが、その点につきましては、中小企業金融公庫、国民金融公庫並びに商工中金というのはいずれも政府機関でありまして、これまで一切建前上も調査料というようなものは取ることになっておりませんし、また実際にも取っておりません。のみならず、中小企業金融公庫、国民金融公庫というものは預金を扱かっておりません。これが一般の市中銀行その他の金融機関でありますと、三十万円借りに行けば、三十万円は貸してくれません。五十万円貸しましょうと言ってそのかわりに二十万円だけはうちの方に預けなさいということで、二十万円は安い日歩で預かって、五十万円は高い日歩で貸すということで、実質金利が高くなるということもありますが、これら政府関係機関は、そういう預け合いのようなことはいたしておりません。もっぱら貸す一方でありますから、ただいま森さんのおっしゃるような心配はありません。ただ、今度の法律関係ではございませんが、私どもも気づくことでありますけれども、一般の世間の銀行でありますとか、あるいは信用金庫、信用組合などにおきましては、今私が申しましたような形で、三十万円借りに行けば五十万円貸す、そのかわり、二十万円は預け合いと言いますか、両建のような格好で銀行へ預けさして、安い利息しかつけないというようなことをやることによって、実質的には高い金利を取る、あるいはその歩積みと称して、せっかく一年あるいは二年の期限で融資をしましても、毎月一定の預金をさせるというようなことで、森さんが心配されるような事態があることを私たちは非常に憂慮しておりますが、それらの一般金融機関に対しましては、御承知と思いますが、大蔵省の方から厳重に通牒を出しまして、今の歩積みとか、あるいは両建預金ということをしてはならぬということをやりまして、最近はこれらの弊害もだんだん下火ではあるように思います。
 立ちましたついでに申しますが、似たようなことが協同組合にあるようであります。つまり、中小企業協同組合が商工中金から安い金利で金を借りる。そうすると、借りた中小企業協同組合は、それを組合員に転貸をする際に、一種の転貸手数料のようなものを取る場合があります。これは、公的なものであれば、またこれは組合が組合員と相談の上で自主的にやることでありますからよろしゅうございますが、しかし、それも法外な転貸手数料を取るようなことでありますと、せっかく商工中金から安い金を貸しましても、末端の組合員等にその金が行く場合には、六分五厘じゃなしに、それがより高い金利になるということでは、政府の親心が何にもなりませんので、不当な転貸手数料を取るような事態があってはいけませんので、十分に通産省、中小企業庁といたしましても、協同組合に対しまして、そのようなことのないように指導をいたしておる次第でございます。

発言情報

speech_id: 103315056X01519591120_008

発言者: 内田常雄

speaker_id: 13196

日付: 1959-11-20

院: 参議院

会議名: 風水害対策特別委員会