内田常雄の発言 (風水害対策特別委員会)

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○政府委員(内田常雄君) このこともさっき森先生の御発言に関連して、私の方からもちょっと申しあげたわけでありますが、今、中小企業金融公庫の貸し出しが、代理店貸し出しに多くをたよっているということになりますと、今、藤田さんの仰せられたような結果が私は起こりがちだと思います。元来、中小企業金融公庫というのは、御承知のように預金はとらない金融機関であります。でありますから、百万円かりに五年の期限で貸しますと、これは半年分にいたしますと、毎年二回ずつその百万円が返される以外に銀行へ金を持っていくはずはないのであります。ところが、その代理店をやっておるのは、普通、金融機関であります場合には、中小企業金融公庫にその歩積みをさせるのではなしに、自分の代理店である銀行の方の別口の預金を誘い込むという問題があり得るわけであります。百万円借りておるのに、毎月その二万円ずつ持っていきなさいということは、償還金になるのではなしに、代理店銀行の方に預金として預けられる、こういうことになるわけでありますから、この問題の根本的解決のためには、代田店貸しということをできるだけ少なくして、そして自己の店舗を多くして、直接貸しをふやすという方法以外にないわけでありますが、しかしそれもなかなか一挙に自己の店舗をふやすということは困難でありますから、その過程におきましては、通産省及び大蔵省が協力して、代理店のさような一種の歩積み類似行為が行なわれないように、これを指導監督していく以外にないと考えまして、これは私なども、従来中小企業金融公庫の方に非常に関心を持っております国会議員として、政府当局にやかましく迫ってきたところでありますので、幸い通産省に私籍を置くことになりまして以来、実は藤田先生と同じことをやかましく言っておるわけであります。でありますから、私などの感想から言いますと、中小企業金融公庫の金を、今まで代理店銀行と取引のないものが参りましても、取引のない人間に中小企業金融公庫の金を貸すよりも、自分が取引があって預金でもしてくれる中小企業者に世話をした方が代理店としては興味があるわけでありますから、なかなか取引のない中小企業者が、中小企業金融公庫の資金を代理店に借りに行っても、言を左右にして取り合ってくれない。そして自分の昔からのお得意さんの方に中小企業者の金を優先的に世話々するという傾向があるのではないかということを推測される面があるものでありますから、私は藤田先生と同じ心持をもちまして、従来やかましく督励をいたしてきておりますので、この問題もぜひ一つ改善をするように進めて参りたいと考えております。

発言情報

speech_id: 103315056X01519591120_028

発言者: 内田常雄

speaker_id: 13196

日付: 1959-11-20

院: 参議院

会議名: 風水害対策特別委員会