芳賀貢の発言 (農林水産委員会)

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○芳賀委員 この際、自由民主党、日本社会党並びに民主社会党の三党を代いたしまして、ただいま議題となっております開拓関係三法案に対し修正案を提案いたします。
 修正案文についてはすでに配付した通りでありますので、案文の朗読を省略いたしまして、修正案の提案の趣旨について要点を説明申し上げます。
 まず第一に、開拓営農振興臨時措置法改正案につきましては、その修正の第一点は、今回の改正法案によりまして、災害による天災融資の一部を本法によって融資することに道が開かれたわけでありますが、政府原案によりますと、昨年の伊勢湾台風のような大きな災害の場合に主として施設資金を融通するというのが趣旨になっておりますので、これを修正いたしまして、災害融資については今後できるだけすみやかに本法案によって開拓者の天災融資を行なうことにいたすべきと考えまして、まず冷害の場合をこれを加える、いわゆる低温による災害をこの法案の対象に加えるということを修正の中に加味したわけであります。そのことによりまして今後の災害につきましては、開拓者の施設資金並びに経営資金等についても本法によりまして開拓者資金融通法から災害資金を融通するという道を開きたいと思うのであります。
 修正の第二点は、今回の改正によりまして開拓振興審議会が設置せられることになっておるわけでありますが、その委員を十四名に修正いたしまして審議会の運営を充実すべきであるというのが、修正の第二点であります。
 なお、この修正案提出までの経過におきましては、開拓営農振興臨時措置法の中における振興計画の提案時期等についても、これを二カ年程度延長すべきであるという意見も非常に強かったわけでありますが、この点については後刻附帯決議をもってその趣旨を明らかにすることにいたしまして、今回の修正からはこれを除いてあるということをつけ加えて申し上げる次第であります。
 次に、開拓者資金融通法の改正法案でありますが、今回の改正の趣旨についてはわれわれとしても賛成でありますが、ただ、運用上につきましては、改正の中でこれを北海道と内地府県とに区分をして融資を行なおうと試みておるわけでありますが、こういうことは今後の開拓者資金融通の適正なる運用の面から見ても妥当を欠くとわれわれは考えておりますので、すべてこれを一本にいたしまして、北海道と同様の条件で今後開拓者の資金融通に当たるべきであるというのが修正の趣旨でございます。
 次に、開拓者資金の条件緩和法の問題であります。これは非常に問題の多い法案でございますが、特に、政府案によりますと、従来の開拓者資金を今後条件緩和することになるわけでありますが、その場合に、対象になる固定債権につきまして、これに附随する未収利息並びに延滞金をすべて元本に元加いたしまして、そしてその債権についてあらためて今後据置期間、償還年限を変更契約の中で明らかにしてこれを回収するというのが政府案の趣旨でありますが、少なくとも、開拓者の今日の窮状から見た場合において、条件緩和を行なう場合においては、未収利息並びに延滞金までも元加して国の債権を確保するというような思想が優先するということについては、非常にわれわれとしては賛成しがたい点がありますし、これは今後正しい農業政策の上にも悪影響をもたらすということを深く考慮いたしまして、この点を根本的に修正せんとするものであります。従って、政府案に対しまして、元本と未収利息並びに延滞金はこれを明らかに区分いたしまして、元本以外の未収利息並びに延滞金については、これを今後の変更された契約に基づいて元本を償還すると同様の形で利子並びに延滞金についてはこれを支払いを行なうということに修正いたすわけであります。従って、その暁には、変更契約に基づきましてたとえば五年の据置期間、十五年の償還契約というようなことになる場合においては、当然延滞金並びにこの未収利子等については据置期間を経過した後に返済年限によってこの金額を分割して納付するということになるわけでありますので、このような修正を行なうということが条件緩和の場合には不可欠の要件であるというふうにわれわれは考えておるわけであります。以上か三案に対する修正の趣旨であります。

発言情報

speech_id: 103405007X02919600517_004

発言者: 芳賀貢

speaker_id: 28868

日付: 1960-05-17

院: 衆議院

会議名: 農林水産委員会