羽生三七の発言 (外務委員会)
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○羽生三七君 ほかの方の発言もありますから、なるべく簡潔に、もう二、三点伺いますが、この問題については、私は根本的に一つ明らかにしておくことが必要な問題があると思いますが、国連における協力ということが、軍事的義務を伴わなければ発言力は弱いという松平発言、またそれに賛成される向き、これは私、感覚的に非常に大きな誤りを犯しておる。それは、防衛力というものが軍事力だけという考え方に通ずるもので、私は、日本の国連協力というものが、軍事的協力がなければその発言力が弱いという感覚は、非常に時代的に古いと思う。先ほど遊ぶときに遊んで割勘を払わぬという国が日本だというお話がありましたが、それは、見方によっては、逆に、場合によったら、金はないけれども、私は米を出そう、あるいはお茶菓子を持参しよう、これはあるのです。これは世間に幾らでもあります。ですから、日本が、今言う通り、そういう割勘で、現なまを出すことができなければ、そのかわり米でもみそでもお茶菓子でも一つ出そう、そういういき方があり得る。日本の現行憲法の規定、国民感情からいって、むしろその道をとるべきである。しかも世界中が、日本にああいう憲法があることを承知で講和条約を認めて、調印している。何も異議を唱えた国はないのです。むしろ日本が率先して、今の日本の憲法をむしろ誇りとして、その立場で私は協力すべき点は幾らでも協力できると思う。そういう意味で、先刻も申し上げましたように、あるいは経済的な協力なり、あるいは医療その他医師団の派遣とか、そういう形での協力も幾らでもあり得る。あるいはさらに、AA諸国と東西間のあっせんをする。そういうことで、目に見えない緊張緩和のための努力をさらに一そう重ねる。これが私は日本の置かれた立場における国際協力であろうと思う。それを何か、三十人や五十人の軍隊を日本が出そうと出すまいと、そんなことは世界の大勢に影響ないのです。全然ありません。そんなことで日本の評価がきまるというわけではない。そのことがすでに感覚的に私は古いと思うので、日本の立場を明白に明らかにしつつも、しかも協力すべき範疇、協力の重点をどこに置くかということで、平和的な今の私が申し上げたような諸問題についての協力を続けていくことが、真の国連外交、日本の国連の強化につながる私は基本的な問題だと思う。だから、その点を忘れてしまって、憲法の解釈だ、国内法の解釈だということを続けておれば、必ずどこかに抜け穴を探して、どこかに食い込んでいこう、こういうことになると思う。しかもそれが、五十人や百人の人間が出て行っても、世界の大勢には何も影響ないのです。だから、私が申し上げた道で、政府が国連外交強化ということをお考えになるべきであるし、また、そうなければならぬと私は確信いたすのでありますが、この点はいかがですか。