江田三郎の発言 (本会議)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○江田三郎君 首相は、昨日の衆議院の加藤質問に対しましては、まことに威勢のいい答弁をなさったのでありますが、本日は全く精彩を欠いた答弁になり、しかも、内容のぼけた答弁でありまして、私は、若干再質問をしたいと思います。
選挙の問題については、あなたの党に、何人かの悪質な買収事犯、しかも、中には、さきに検察の首脳にあったというような人が出ているのを、これを裁判の確定までほうって置くのかどうかということであります。同時
に、もう一つは、もう選挙法の改正は、今さら審議会を作るのでなくて、答申案の出ている部分はすみやかに立法化するかどうかという点なのであります。この点の答弁をいただきたい。
それから、ラオスの問題が心配される方向に行っていないというととは、私が申しましたように、すでにケネディ政権も、これを中立化の方向として認めて、転換をしたのであります。ただ、その間、日本は何をしたのかということを私は聞いているのであります。ただ、韓国の問題について、韓国に借款を与える気持はないと言われたことは、私ははっきり記憶にとどめておきます。
それから、アメリカの世界経済における地位が、西欧、日本に比べて低くなったのは、私の予想通りということは、池田首相が、今後アメリカに対してコンプレックスをはねのけたものと考えていいのか、それとも勇み足であるか、ちょっと注意しておきます。
税制問題について、あなたは税制調査会の答申通りやったと言われるが、税制調査会は、国民所得に対する税負担は二〇%を適当としたのであります。今日の税負担は二一%になろうとしているのでありまして、明らかに違っているのであります。あるいは経済問題について、経済のことはこの池田にまかせろ、こういう経済問題について、物価の値上げについては、企画庁案の一・一%で押えるつもりであるが、それが狂ったからといって責任をとるとは言わないところに、やはりあなたの物価値下げ言明というものは、数字の魔術といわなければならぬのであります。公債発行についても、ただいまのところというようなあいまいな言葉しか使われないところに、ほんとうにあなたがこの経済高度成長について自信があるかどうかを私は疑わざるを得ないのであります。
最後に、農村問題について、農村における他産業との均衡ではなしに、農民と、農村以外の他産業との所得の均衡をとると言われましたことは、農林省の基本問題調査会の答えとは違うのでありますから、もしそういう方向でいくならば、価格についても、生産費及び所得保障方式でいかなければならぬ結論になるのでありまして、この点はその通りに解釈していいのかどうか、念を押しておきます。(拍手)
〔国務大臣池田勇人君登壇、拍手〕