小平久雄の発言 (オリンピック準備促進特別委員会)
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○政府委員(小平久雄君) ワシントン・ハイツの施設を調布市の水耕農園に移設するという問題でございますが、この問題につきましては、私どもといたしましてもこれが円満に行なわれるように極力努力しなければならぬ、こういう見地からいたしまして、実は選手村を現在のワシントン・ハイツの地にきめました昨年十月二十四日の閣議決定後引き続きまして、さっそく地元の府中、調布、三鷹の三市に連絡をいたしまして、それぞれ市長さん、議会の議長さん等代表の方にお出ましを願い閣議決定に至りますまでの事情を詳細にお伝えするとともに、この移設が円満にいくように協力をお願いいたしたわけであります。それをきっかけにいたしまして、関係三市当局から、移設に関しましてはこれこれの事項をぜひとも満たしてほしい、こういう申し出が続いてございまして、その内容は移設に伴います移設地域の関係、それは主としてこの緑地帯の関係等でございますが、その地域自体の問題、あるいは関連道路の問題、さらにまた下水関係の問題、それに施設の内容、たとえば独身寮は移してほしくないといったようなことやら、建物周辺には十分植樹をせよとか、そういった施設の内容についての問題、さらに地元の公共施設の関係、たとえば水耕農園のあの地に市民の運動場等々を設けたいので、それに要する土地を開放してほしいといったような問題、その他若干の問題を含めまして関係三市から御要望がございました。そこで、政府といたしましては、それぞれの問題に関係する省庁あるいは東京都、これらの関係するところが多い関係からいたしまして、総理府を窓口として、これらの問題に対しましてどう御回答申し上げるかということで協議いたしました。その結果、昨年の十二月の九日に一応の回答をいたしたのでございます。言い落としたかもしれませんが、要望が正式にきまりましたのは昨年の十一月の十七日でございます。それに対して十二月の九日に御回答を申し上げました。ところが、この御回答をもっていたしまして御満足ができない、こういう点でさらに十二月の二十八日に重ねての御要望がございました。そこで政府もさらに検討をいたしたのでございますが、何分にもこれらの御要望のうち、直ちに政府として御要望に沿い得る面も若干はございますが、道路でございますとか、あるいは下水の問題でございますとか、こういった大きな問題につきましては、なかなかはっきりと年次計画で何年から何年までに完成すると、こう良心をもって言い切り得ない問題もたくさん実はあるわけであります。のみならず御要望のうち一番地元で御関心を持っておられると思いますのは、特に下水の関係でございまして、野川の改修ということが、野川という川があるようでございます。この改修の問題が非常に地元といたしましては重要な問題であるということでございます。ところが、この野川の問題にいたしましてもあるいは道路の関係等にいたしましても、実は工事の主体となるべきものは都でございます。そういう関係からいたしまして、それまでも十分都の意向も伺っておったのでありますが、これは何としても地元と都との間において具体的に一そう検討してもらう必要がある、そういうことで本年に入りましてから都のほうと具体的なひとつ検討をしていただく、こういうことにいたしたわけであります。その後都と地元側でどの程度の話し合いになっておりますか、その詳細は実はその点つまびらかにいたしておりませんが、しかし、実は本日都のほうから御連絡がございまして、地元から都の方に対しまして、ワシントン・ハイツ等の調布水耕農園敷地への移転に伴う地元受け入れ条件に対する協議会設置方についての要請が三市長さんから東京都知事あてに本月の十二日付で出されたそうであります。そこでこれを受けまして、本日東京都のほうから私どもの方に連絡がございました。その構成について、政府、東京都、地元三市、それらのそれぞれの代表をもってこの協議会を作ったならばどうであろうか、さらに直接担当をいたしております職員をもって幹事会を構成してやっていったらどうであろうか、こういう御相談が本日東京都の方から参ったそうでありまして、私実はこの席でその点は伺ったようなわけでありますが、今御報告申し上げたとおりでありますが、たいへん私としてはこれはけっこうなことだろうと今さように考えておるのであります。いずれにいたしましても、概要はただいま申し上げましたとおりでございますが、申し上げるまでもなくこの移設というものが円満にいかぬということになりますならば、これはオリンピックの開催そのものに重大な影響のある問題でもございます。地元の三市におかれてもその間の事情は十分御理解をいただいておると私は信頼いたしておるわけでありますが、また私どもとしましては、終始誠意を傾けて今日まで緊密に連絡をいたし、最善を尽くしたつもりでありますが、今後ももちろんどこまでも誠意を尽くして、ひとつ御理解を得て、この移設が円満にいくように一そうの努力をいたしたい、かように考えておるところであります。