江守堅太郎の発言 (オリンピック準備促進特別委員会)

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○政府委員(江守堅太郎君) 三十七年度のオリンピック関係の予算につきましては、前回のこの委員会で各省から詳細な御説明がございましたので、本日は御要求のございましたように主要な施設につきまして、大体総事業量がどのようなものであるか、それから、それがどのような姿ででき上がっていくかというようなことについて申し上げさしていただきたいと思います。
 お手元にオリンピック東京大会対策政府関係事業年次別予算という書面がお配りしでございます。それをごらんいただきたいと思います。
 まず第一にオリンピックの非常に大きな行事でありますところの開会式、閉会式、それから陸上競技というものを行ないます国立競技場でございますが、これは2の(1)に書いてございますように、総事業量が十億六千九百万ということでございます。そのことによりまして現在明治神宮外苑にございます競技場の観覧席を現在五万五千ございますのを八万五千人分に拡張することにいたしております。完成をいたしますのは三十八年の六月ということでございます。
 それから水泳を行ないますところの屋内総合競技場でございますが、これは現在、ワシントン・ハイツにございます東南の隅の約三万坪ぐらいの所、現在まだ米軍の住宅がございますが、それをどけましてそこに作ることになっておるのでございますが、その総事業量は二十二億円余り、それによりましてできまする水泳場の規模は約三千三百坪、収容人員は約一万五千人ということでございます。それから、さらにそれに付属いたしまして、バスケット・ボールなどに使いますところの小体育館を作ることになっておりますが、これは規模が約千七百坪、収容人員は三千人余りということになっております。これは、現在まだ米軍の住宅が建っておるわけでございまして、先ほどお話がございましたように、ここにありますところの約九十戸余りの住宅を水耕農園に移しまして、その移転後にこれをこわしましてそれから建てるということでございますが、予定といたしましては今年の暮れにはどうしても着工しなければならない。そうして完成は三十九年の夏以降、九月ごろ、オリンピックぎりぎりにでき上がるという予定をいたしておるわけでございます。
 それから次が戸田の漕艇場でございますが、これはただいま文部政務次官からお話しのとおりでございまして、総事業量四億三千四百万余りを予定いたしておりますが、そのうち三十七年度におきましては、戸田のボート・レースを行ないますところの水跡を広げますことと、それから泥などがたまっておりますのを浚渫をする計画をいたしております。それから三十八年度におきましては艇庫などの陸上の施設を整備する予定をいたしておりますが、先ほど来お話にも出ておりましたように、こういった水路の拡張あるいは陸上施設の整備のほかに、これをボート場として使いますためには、あるいはその辺の公園を整備するとか、いろいろ環境をきれいにすることが必要でございますが、それについては目下、国費は出さない、埼玉県等、御関係のところで御相談になって何分のことをしていただく、ということにただいまはなっております。
 それから次のページに参りまして、ライフルの射撃場でございますが、これは現在、朝霞に米軍のキャンプがございますが、その隅のほうに現在ありますものをもとにして作るということを予定しておりますが、これは三十七年度で一億入っております。計画といたしましては、ライフル及びピストルの射場の整備をいたすということになっておるのでありますが、さらに三十八年度におきましてどの程度の事業量をもってこの整備を行なうかということは実は末確定でございますが、一応総事業量としては大体二億六千万ぐらいのものを予定しておるというわけでございます。
 それから、江ノ島にヨットのハーバーを作っておりますが、それは総額が約二億四千万でございます。これはすでに神奈川県が事業主体になりまして三十五年から着工いたしております。国費が二億四千万でございまして、総事業量としては十八億余りでございますが、そのうち国が六億、県が十二億余りを負担いたすことになっております。三十六年度までにほぼ外郭の施設ができ上りまして、ヨット・ハーバーといたしましては三十九年の三月までに全部完成するということになっております。
 国費を使いまして行ないます競技場の整備は以上のとおりでございますが、これ以外にたとえばレスリング、ホッケー、バレー・ボール、サッカー、体操、あるいはボクシング、フェッシングというふうに、いろいろの競技種目があるわけでございますが、これらにつきましては、国費以外に、駒沢運動場、あるいは都の体育館などを使いまして、一部分は都、一部分は組織委員会というようなそれぞれ負担区分に従いまして各競技場の整備が行なわれることになっているわけであります。
 それからその次が、3の競技技術向上助成等に要する国の経費でございますが、競技技術向上助成総計六億五千万とございますのは、日本体育協会に対します補助でございまして、日本体育協会ではすでにオリンピック選手強化対策本部というのをお作りになりまして、関係の二十団体ばかりとともに選手の育成強化ということをなさっているわけでありまして、そういった関係に対する補助でございます。それから次のオリンピック精神の普及高揚四千万というのがございますが、これは主として文部省がオリンピックに備えまして、青少年に対しましてオリンピック精神の高揚、あるいはまた公衆道徳の向上というようなためにいろいろお使いになる経費でございます。
 それから次に、オリンピック東京大会組織委員会補助というのがございますが、これは先ほどお話にもあったかと思いますが、組織委員会がなさいます事業に対する国の定額の補助でございます。大体三十四年に職員二十六名程度でもって発足したオリンピック東京大会組織委員会は、三十六年度で百人ぐらいの職員の数になっておりますが、三十七年度におきましては、これをほぼ二百人ぐらいにふやし、オリンピックの開かれますときにおきましては五百人程度の世帯でオリンピックを推進していくということになろうと思います。現在赤坂の赤坂離宮の中に事務所を持って仕事をしているわけでございます。
 それから、今申しましたいろいろの競技の施設の整備をいたしますとともに、このオリンピックを円満に運営いたしますための、道路、街路、その他下水道、あるいは清掃施設、ごみの焼却場の整備といういろいろの関連の仕事をするわけでございますが、これらにつきまして、三ページから四ページの初めにかけましてこまかく数字が書いてございますが、お読みいただけばわかると存じますから、省略させていただきたいと思います。大体現在までのオリンピック道路整備については、三十七年度末におきましては、ほぼ六割近く整備できるという予定をいたしております。それから首都高速道路の整備でございますが、これは三十七年度末におきまして約半分はでき上がるというふうに予定をしているわけでございます。
 それから四ページの6に、オリンピック東京大会実施準備、総計百二億七千百万円という金額が書いてございますが、これが先ほどお話のございました現在ワシントン・ハイツにあります米軍の住宅を水耕農園に移す経費でございます。現在ワシントン・ハイツにありますところの住宅を水耕農園に移しまして、その跡の一部は先ほど申しましたような主として水泳場になる。残りました住宅は、これを改修いたしまして選手村として使うということでございますが、水泳場のほうは、これはどうしても水泳場を作る工期との関係上、これをことしの秋までには移さなければならないわけでございますが、それ以外の選手村として利用を予定いたしておりますところにつきましては、それが済みましてから三十七年の、ことしの秋ごろから来年の秋ごろの間にこれを建設をいたす、それが済みましてから、その跡を改修をして選手村として利用するということを予定しているわけであります。
 それからさらに関連の輸送施設の整備でございますが、これも四ページ以下五ページにかけて書いてあるわけでございますが、まあ国鉄の東海道の新幹線につきましては、これは財政融資をもちまして、千九百七十二億の事業量をもって始めておるわけでございますが、もうすでに用地の買収は三十六年度でほぼ全部済んでおります。そうしてオリンピックまでにはこの新幹線は完成するという予定で工事が進められておるわけでございます。
 それから地下鉄の整備、あるいは私鉄の整備につきましても、これは財政融資、あるいは起債をもちまして、オリンピック開催時までに相当の整備ができるということを予定をいたしております。ただこれは三十八年以降の問題につきましては、一応数字は書いてございますが、このようにくっきりと金額が確定したものではないということを御了承いただきたいと思う次第であります。
 それから宿泊施設につきましても、これはまあ例の国際観光事業との関係もございまして、オリンピック時に非常にたくさん見える旅行者のためにどのように宿泊施設を整備したらよいかということにつきまして、すでに関係各省いろいろ相談しておりますが、少なくとも今後三万三千室の整備をしなければ十分ではないということでございまして、これは主として開銀の融資を求めまして、この三万三千室の整備を三十九年までには行なうということを予定しておるわけでございます。

発言情報

speech_id: 104013811X00319620228_016

発言者: 江守堅太郎

speaker_id: 17259

日付: 1962-02-28

院: 参議院

会議名: オリンピック準備促進特別委員会