田中重五の発言 (災害対策特別委員会)

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○田中(重)政府委員 お答えいたします。
 今回の豪雪災害によります林野関係の被害につきましては、いま御指摘のとおりでございまして、相当な被害を受けておりますことは事実であります。造林木にいたしましても、比較的林齢の高いものに被害が多いことは御指摘のとおりでございます。
 そこで、初めに、林町関係の被害のおもなものにつきまして、五月十一日現在でまとまっておりますものを申し上げますと、まず施設災害としての林道でございますが、その被害額は一億八千三百三十六万円でございます。それから治山施設の被害といたしましては二千八百三十九万五千円でございます。さらに荒廃地といたしましては十億四千三百八十五万七千円でございます。それからなお、炭がまの被害額が五億七千三十四万三千円、そのほかに国有林といたしまして、特に今年の豪雪により一億五千二百四十一万六千円の被害がございます。そのほかに、いまも御指摘のございました造林地の被害といたしましては、これは面積で申し上げますと三十二万ヘクタール、そしてそのうちでごく幼齢でございまして消失その他、雪害のために消えてなくなりましたもの、そういう地域が一万三千六百二ヘクタールございます。それから倒木いたしまして、それを根踏みいたす程度で回復の見込みのございますものが十三万一千三十七ヘクタールで、ございます。それから最後に、いま坂田先生の特に重点を置いて御指摘のございました比較的林齢の高い十六年生ないし二十年生前後のものといたしましては、なわをつけ、さらにウインチを使いまして引っぱり上げるという工作をいたしませんと正常に復しない、これをなわ起こしと一応呼んでおりますが、この分が十七万五千四百二十三ヘクタールございます。
 以上、御質問の第一点といたしましての林野関係の被害の状況につきまして、最近までにまとまっております分について申し上げたわけでございます。
 続いてこれの被害の対策について申し上げたいと存じますが、この林道と治山施設の災害につきましては、その後県の復旧事業の設計につきましても相当に進捗を見ておりますので、今月の下旬ごろから逐次現地否定を行ないまして、なるべく早期に取りまとめまして予備費要求をいたしたい、こういうふうに考えておる次第でございます。
 それから造林地の被害対策につきましては、ただいまも申し上げました幼齢のゆえに消失、折損等をいたしまして、そのままでは成林の見込みなく、改植をどうしても必要とするという地域につきましては、これはあらためて再造林の補助を行ないまして復旧をいたしたい、そういうふうに考えております。そうしてこの場合には、先ほどの御質問に対するお答えに申し上げましたように、必要な個所において階段造林の施行を積極的に指導してまいりたい。そうしてこの場合の造林の地ごしらえの単価といたしましては、普通の場合の地ごしらえに比べまして相当大幅に引き上げを行ないまして助成をいたしてまいりたい、こういうふうに考えております。具体的な数字を申し上げますと、この場合の階段造林といたしましては、新潟県外六県で約一千ヘクタールを計画いたしておりますが、この場合の造林の地ごしらえの実地の単価といたしましては、全国の平均で一ヘクタール当たり五万二千円であるのに対しまして、この階段造林におきましては、その技術士のかかり増しを十分に考慮いたしまして、十一万六千円で実施するというふうに考えておる次第でございます。
 以上が、消失あるいは折損をいたしまして成林の見込みのない個所に対します措置でございます。
 さらには、樹齢五年未満程度のものでございまして、根踏み等の比較的簡易な措置で回復を見ることができるというふうに考えられますものにつきましては、農林漁業金融公庫の造林融資を大幅に活用いたしまして、これの融資によって回復を指導していくというふうに考えております。それからさらには、六年以上のものにつきましては、これもやはり農林漁業金融公庫の融資の道が開かれておりますので、農林漁業金融公庫の方面とも十分に連絡を密にいたしながら、融資を大いに活用いたすことによってその回復をはかってまいりたいという考えでございます。ただ、先ほども御指摘の、林齢十六年あるいは二十年というような、今度の豪雪の被害で、いままでの雪害にはあまり見られなかったような樹齢の高いものの被害が比較的多いという実情にかんがみまして、しかもそれの回復につきましては相当の経費を要するということで、これの回復費用の一部を助成するという考え方のもとに、昼下予算の折衝をいたしておる次第でございます。
 その予算の検討の内容につきまして具体的に御披露を申し上げますと、先ほど申し上げましたなわ起こしの必要とされる地域十七万数千ヘクタールの中で、比較的樹齢の高いもののうち、特に成立本数のヘクタール当たり三〇%以上が倒伏したもの、そういうものが五十ヘクタール以上存する地域をしぼってまいりますと、ほぼ四万八千三百ヘクタールとなります。この地域に対しまして必要な経費の一部を補助するという趣旨のもとに予算の折衝をいたしております。目下のところは相当にその運行は難渋をいたしておりますけれども、その成立にせっかくの努力を払ってまいりたい、こういう考えでおりますことを御了承願いたいと存じます。
 ただいま御指摘の豪雪の被害の内容について、それからその中で特に注視すべき造林の被害の対策について、御質問の点にお答えを申し上げました。

発言情報

speech_id: 104304339X01419630522_008

発言者: 田中重五

speaker_id: 34833

日付: 1963-05-22

院: 衆議院

会議名: 災害対策特別委員会