坂田英一の発言 (災害対策特別委員会)

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○坂田(英)委員 この人工造林にしましても、雪の降る地帯にとっては、雪起こしをするということは、特別の経費と人手が要るのでありまして、ことしのような豪雪の年でなくても、これはたいへんめんどうなことであります。あたたかい地帯では、植えておけば、病虫害防除か枝落としぐらいで大体済むものですけれども、雪の降る地帯は、これをやらぬと森林にならぬ。これは非常に困ることは——これはあなたには申し上げるまでもないほどのことでありますが、それと、この造林関係は、経済的な問題だけでなしに、国土保全の点、それから木材が足らぬからなおさらこれをやらなければいかぬという問題、いろいろな点から見て、単なる私の企業とか利益追求の企業じゃ絶対ない、こういうことは明らかな事実であると思うのです。しこうして、人工造林をやる人及び山林所有者を見ましても、それは大きなものもおりますが、これは非常に少ない。あとはほとんど小さい所有者である。しかも、植えた結果はどうなるかというと、長い間かからなければならぬ。それは豪雪地帯以外も同様であるわけですが、しかもこれを伐採するときにいろいろな制限もある。ものによって保安林にしていくという、いろいろな事情に置かれておるものであります。また、植える人の経済力からいいましても、小さいものは融資の点において——これはなかなかそれだけでは救済できない。何べんでも借りて、それでおるというわけにいかぬ。特に豪雪地帯においては、これは長官も御存じであろうけれども、密植ができない。密植すると非常に被害がある。そこで間伐することができない。たくさんの山林を持っておるところならば、あちらのほうから間伐するとかいったようなこともできるが、小さい山林所有者なりいわゆる造林家は、豪雪地帯では、間伐ができないか、またはきわめて少ない。そうすると、借りた金ならば利息を払う、償却をしなければいかぬが、それを払う元がない。大きな林業家は別です。そうしますと、結局農業を兼ねておるということになるから、あの貧弱な雪国の農家が、自分らがくめんしておる農業経営自体も何とかせにゃいかぬ。そういう農業収入の中から、借りた金の償却に当てなければならぬ、こういったことになるので、非常にこれは困る問題だ。そこで政府においても、長官も御存じのとおりに、植林当初においては補助制度が骨子になっておるのは、そういうところからきておると私は思うのです。もっとも、大きなものについては融資もいいでしょう。そこで大体融資というものと補助制度と二本立てでいく。これは当然そうせざるを得ない。ところが、その保育の途上において、雪起こしのために非常な経費が要るわけです。ほとんどこれは豪雪地帯以外では経験のないことなんです。経済的に見ても、融資でやれといったって実は不可能なんです。大きなものはできるけれども、小さいのはだめなんです。だめなことを、それでやれといって、これでうまくいくんだ、こういうのでは、とてもほんとうに愛を持って見る、あるいは造林を推進するゆえんじゃない。豪雪のわれわれの地帯を私も回ってみますと、こういうことであっては、このままほうっておかなければならぬ。もしも倒れたものをそのままほうっておいたのでは、問題にならぬ、非常な損害です。しかし、そういうことをせざるを得ない、こういうわけなんです。融資でやれといったって、小さいほうはそれはできぬ。だから、いまいろいろお話を承りましたが、壊滅したものについての話は一応私も了解できるのでありますが、それ以外のものについて、六齢から十齢前後までは融資だけだ、こう言う。それから十五齢から二十齢までのものはまだきまっておらぬ。いまだにきまっていないなんて——もちろん、雪の下にみんな造林が隠れておったのだから、調査もなかなかそう早くやれといったってできるものじゃないし、それはよくわかります。その程度おそくなることはわかるけれども、もうこれは早くきめていただかないといかぬと思うのですが、大蔵省には御交渉になっておりますか。

発言情報

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発言者: 坂田英一

speaker_id: 7800

日付: 1963-05-22

院: 衆議院

会議名: 災害対策特別委員会