上村千一郎の発言 (文教委員会)
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○上村委員 実は私がかかる質問をいたしますのは、冒頭に申し上げましたように、短期大学制度というものは要するに暫定的だけれども、もうすでに十四年を経過し、そして社会の要請にもこたえた、そして法文的には暫定的な制度になっておるけれども、実際問題としては恒久的な制度として社会の大地に根をおろしている、こういうような意味から法改正をいたすということは、私は社会の要望にも、また期待にも沿うゆえんであると思うから、全幅的に賛成である。しかし、これをどういうふうに位置づけるかということは非常にむずかしい問題がある。それで、その大学をいわゆる四年制大学のほうの範疇へ近づけるか、あるいは高等専門学校校のほうの範疇へ近づけるかというよな問題に相なるであろう。しかし私は、四年制大学のほうへ近づけておいたほうがいいのじゃないか、こういうような意味において、この原案には賛成であるが、四年制大学と高等専門学校との間の大きな差というものは、要するに教育でありますからして、人格形成なりあるいは教養という部面についておろそかにすべきものじゃない、これが重点であることは間違いない。けれどもその中においても、高等専門学校の場合と四年制大学の場合におきましては、この学校教育法の規定においても、たとえば大学の場合に知的、道徳的及び応用的能力を展開させるというように、教養的な部面が相当重視されておる。高等専門学校の場合にはその文句がない。しかも先ほどの御説明によれば、短期大学制度の発足の当時から現在までの経過、変遷を見ますと、いわゆる女子の関係の短期大学というものが、社会の要請でございましょう、非常に発達した。だから、先ほどのように男子と女子では三対七、二倍以上の学生数に相なっておる。こうすると、わかりやすい話でいえば、女子としましての家庭生活に入るところの最後の仕上げとして非常に適しておる制度に相なっておるのではななかろうか。そういうような観点からいたすならば、私は、この大学の五十二条の規定の中にありますように、教養的部面というものについてもっと重点を置いていくというようなものの考え方のほうが、現在の短期大学制度に適するのではなかろうか、こういうような点からいま御質問をいたしておるわけであります。実は短期大学の目的としまして「知的、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的とする。」こういう大学の目的を今度の改正案の中に載せていない。これはその点をむろん含んでおるという意味に解していいのか、あるいはそれを載せなかったために特殊な目的を持っておられるのか、その点について特に大臣にお尋ねをいたしておきたいと思います。