灘尾弘吉の発言 (文教委員会)
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○灘尾国務大臣 およそ教育をいたします場合に、単なる技術のみを授けるということは、私は教育制度としては欠けるところがあるのじゃなかろうかと思います。いかなる場合においても、教育を受ける人たちが職業人、社会人として必要な、一般的な教養もあわせて受けるということは、常に配慮しなければならぬことではないかと思うのでございます。
今回の短期大学の目的についてでございますが、いわゆる四年制大学の目的に書いてあります字句と異なっております点は、四年制大学が一般教養を授けることを特に重視いたしておると思うのでありますが、ことばが過ぎるかしれませんけれども、大学は直接社会の要求に直ちに役立つということよりも、できるだけ人間の基本的な知能を発展させる、こういうふうなところに大きな重点があるのではないかと思うのです。その点に関しましては短期大学のほうがむしろ専門教育のほうに重点を置いている、こう申し上げてよろしいかと思います。もとよりいま申しました心持ちでございますので、短期大学が専門教育のための基礎教育、または職業人、社会人としての必要な一般教養を授けることを決して否定するものではない、適当にあんばいをいたしまして、そういう点についてももとより教育をしてまいらなければならないものと考えておる次第であります。ただ四年制大学と短期大学との重点の置き方という点に着目いたしまして、書き方を変えて特色をあらわした、このように御了承をいただきたいと思います。