山中吾郎の発言 (文教委員会)
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○山中(吾)委員 あとは質問をいたしません。局長のほうから資料を出していただきたいので、要望だけ申し上げます。
その一つは、現在昼間、夜間を区別して大学制度を差別をしておる。ところが昼間に勉強しても一夜勉強しても学問には変わりないのですね。すでにだんだんマンモス大都市になって、朝から電気をつけている会社があって、夜勉強していると同じように執務し学問をしている。電気がついているときの学問と電気がついていないときの学問に差別がないわけでございます。だから昼間と夜間の二部制というものは廃止をされて、いわゆる単一制にして、午前中から勉強したい者と午後からしたい者は、希望によって単一的な学部にすれば、倍入れて現在の設備を使えるということが一つ考えられると思うのです。その点を大学急増対策と関連をして、現在の東大にしてもああいう膨大な設備、これは幾ら金があっても急増対策として新しい大学をつくることはできないわけです。昼間と夜間の差別待遇をなくすということも含んだ、そういう設備をフルに使うということを含んだ大学の急増対策の検討をしていただきたい。その場合に必要なのは、教授や助教授の養成にすぎないと思うのです。先生だけだ。現在の助教授は定員がなくて教授になれないで、秀才雲のごとくうつうつとして楽しまない状態にあるから、それを教授にする。助教授を教授にする。学位を持っている助手は助教授にし、助手を養成して、そうして大学を希望する者は、夜間昼間を省けば設備が十分にあるのですから、そういう教授、研究者の養成、同時に日本の科学技術その他の発展のために必要で、不足を訴えているときでありますから、この二年の間にそれに重点を置けば、急増対策の場合に学生が二倍になっても、大学教授の質を下げないで青年の希望を満たすだけの方法があると思う。そういう点についての資料をひとつ提出してもらいたいと思うのです。
それから夜間の場合については勤労青年だから勉強が不足だとかどうだ、いうふうなことを言って、どこか差別待遇があると思うので、現在の昼間の学生でアルバイトをしておる学生は何%あるか知らしてもらいたい。それから試験だけ受けて学校に出ていない学生は何%あるか知らしてもらいたい。そうすると夜間を差別するというのはおかしくなってくる。夜間の人のほうはむしろ必ず学校に行っておる者が多いのじゃないか。そういうので常時欠席の学生のパーセンテージと、アルバイトしておる夜間の学生よりも、学校に出ていないで試験だけ受けて卒業し、あるいはカンニングをやっておるというのが多いんじゃないかというように思うので、その辺の基本的な検討を私はしてもらいたいと思うので、調べていただきたい。
次に入学試験の問題についても私は検討してもらいたいので、資料をお願いしたいと思うのですが、現在高等学校の成績が大学に入学したあとの成績とどういう相関関係にあるか、それから入学試験の成績と大学に入学したあとの成績との相関関係、どちらが多いか、高等学校の成績の優秀な者は大学においても成績が優秀なのか、入学試験の成績がいい者が大学の成績がいいのか、これをお調べ願いたい。私の聞くところによっては、大学の入学試験の成績のいい者は大学に入ったあとは劣等生だ、そうでなくて、高等学校の在学中優秀な者は大学で優秀な成績を出していると聞いておるのですが、もしそうならば、現在の入学試験の再検討を高校、大学急増対策の中において私は消化してもらいたい。これは資料を出せますね。調べられるでしょう。文部省の権威によれば、そんなものはできないはずはない。