灘尾弘吉の発言 (本会議)
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○国務大臣(灘尾弘吉君) お答え申し上げます。
まず、大学生の急増対策、これに関連する私学振興についてのお尋ねでございますが、お話のとおりに、いわゆるベビーブームの波が大学に近く押し寄せてまいるわけでございます。文部省といたしましては、国立、公立、私学を通じましてこれが対策を樹立するために鋭意検討をいたしておるところでございます。もちろん、私学の努力に期待するところも大きいのであります。したがいまして、私学振興という問題が一そう重要性を加えてきたわけでございます。御承知のように、今日大学生の約七割は私学に籍を置いております。六十四万人といわれておるのであります。このような国民の大学教育に対する熱意ないしはこれに対する私学の役割りを考えました場合に、ただ従来のごとき私学振興方策だけで十分であるかどうかというところに大きな問題があろうと思うのであります。私ども、私学振興対策につきまして、従来の諸方策のほかにさらに基本的に考えてみたい、さように存じておる次第であります。
次に、農業高等専門学校についてのお尋ねでございます。この高等専門学校は工業高等専門学校から出発したわけであります。来年度設置せられる、予算案においてお願いをいたしておりますものを含めまして、国立の工業高等専門学校についてはどうやら大体目鼻がついたのじゃないかと思うのであります。しかし、お話のとおりに、今日の農業の近代化に伴いまして、農業方面の中級技術者を養成する、この御要望が強いのであります。われわれといたしましては、農業、さらにはまた水産、あるいは商船、こういうような要望の多い科目につきまして、これが実現について検討をいたしておるところでございます。
第三に、僻地教育振興の問題でございますが、これにつきましては、すでに十年来、僻地の学校の教育内容の改善、あるいはまた、教育条件の整備充実ということで年々努力を重ねてまいっておるところであります。最近の学力テスト等の結果によりますれば、僻地の学校においてすこぶる優秀な成績をあげておるところもあるというような事例を見まして、まことに意を強ういたしておる次第であります。一そう努力いたしまして、教育内容の改善、あるいはまた、教育条件の整備を進めてまいりたい。明年度の予算におきましても、僻地の小学校に対する教員定数の配当についての改善でありますとか、あるいはまた、中学校あるいは高等学校の寄宿舎の制度についての予算でありますとか、これらは従来よりも進めておるわけでございますが、さらに今後とも努力してまいりたいと存じております。(拍手)
〔国務大臣山村新治郎君登壇〕